〈インタビュー〉DEEP SQUADが夏を総括するニューシングル『VIVA SUMMER!!!!!!』 アゲアゲの夏と染みる夏
ーーカップリング曲「夏薫風」(ナツカオルカゼ)についても聞かせてください。こちらも夏の曲ですが「VIVA SUMMER!!!!!!」とは逆のベクトルでの夏ソング。杉山さんが作詞をされています。
杉山:カップリングにはぴったりかなと思います。「VIVA SUMMER!!!!!!」が夏の昼間だったら、マジックタイム。自分の中で、夕焼けから夜に変わる時間に吹く風とか匂いとか感じるたびに思い出す瞬間があって、その情景を曲にしたいなと思いました。ちょっと落ち着いた時間に聴けるような、バラードってわけじゃないんですけど、聴いていて落ち着く、懐かしい、エモーショナルな楽曲。自分の実体験も思い出しつつ、好きだけど別れるみたいな別れもあるよねって……いろんな人に共感してもらいたくて。
―― 曲のアイデアはいつぐらいからあったのですか?
杉山:今思えばですけど、高校生ぐらいかもしれません。その時、プールの監視員をしていたんですけど、高い椅子に座って、水面が夕日に照らされてるのを見て、きれいだなって。
――作曲は中村泰輔さん。「AMAZING DAYS」でご一緒されてますね。
杉山:日本の夏っていう感じの和のテイストをうまく共有できたかなと思います。それと、自分1人で気持ち歌えるようなキーの楽曲にトライしてみたいという思いも反映できたかなというのもあります。DEEP SQUADは6人いて、それぞれキーも声も違う。1人でカラオケとかに行っても歌えるようなキーでと、中村さんと作らせていただきました。
――「夏薫風」について他のみなさんはどのように受け止めていますか?
YUICHIRO:僕も夢を追って上京してきた身なので、歌詞が自分のことのようで、すごく刺さります。夢を追って離れ離れになると…すれ違いができてきます。別れたくなくても別れなくちゃならない時もあって……切ない。この曲では、いつもと違って、語りかけるような感じで歌わせていただいています。
TAKA:誰のことを話しているかもわかるな(笑)。僕も自分が歌っているところがね……高校生の時の福岡空港です。上京するってことになって遠距離になって、その時に付き合っていた彼女がめちゃ泣いてて。その時は、目をそらせて……飛行機で泣きました。
KEISEI:僕もね、思い出しますよ。サウンド的にも日本の文化が湧き出てくる感じだから、夏祭りとか。好きな子とお祭りに行った思い出とか、夕暮れのなか振り返ったジュンコちゃんの瞳……。
TAKA:……名前(笑)?
―― たぶんこの話、年上チームは思い出があふれすぎて終わらなそうなので(笑)……比嘉さんは、この曲を聴いてどんなふうに感じましたか?
比嘉:共感するのはみんなと同じです。そのうえで、和テイストがありながら打ち込みの感じは今っぽい。ラップっぽい感じで歌っているAメロとか、日が落ちてきてもまだ暑いねみたいな雰囲気がありますし、ちょっと汗ばみながら夕焼けみたいな感じもあって、いいなって。
宇原:僕もめっちゃ共感しました。僕も夏の風とか匂いが好きですし、それで思い出すこともありますし。
―― 杉山さんらしいなって思う部分などありますか?
宇原:一回、亮司くんと曲を作ったことがあるんですけど、その時にもシャツって入っていたなって(笑)。
杉山:シャツだけじゃなくて、具体的なアイテムが好きなんですよね、あとコンビニとかも好きです(笑)。
ー-この夏、ずっと「VIVA SUMMER!!!!!!」を聴いてきて、「夏薫風」を閉じる。このシングルが8月の終わりにリリースされる意味がゆっくりと染みてきますね。
(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)