FC東京×湘南戦をTOKYO MXで生中継。解説者の増嶋竜也がFC東京のいまと古巣への思いを語る

 リーグ終盤を迎え、熾烈な順位争いが繰り広げられているサッカーJ1リーグ。残り5試合を切り、暫定7位につけているのがFC東京だ。

 さらなる上位進出を目指すなか、10月8日には味の素スタジアムで湘南ベルマーレとの一戦がひかえる。この試合をTOKYO MXでは「F.C.TOKYO CONNECT Jリーグ中継 FC東京 vs 湘南ベルマーレ」として生中継する。TOKYO MXで初解説を務める元プロサッカー選手の増嶋竜也氏に、今シーズンのFC東京やかつての古巣への思いを聞いた。

「F.C.TOKYO CONNECT Jリーグ中継 FC東京 vs 湘南ベルマーレ」でTOKYO MXでの初解説を務める、元プロサッカー選手の増嶋竜也氏(撮影・上岸卓史)

2022シーズンのFC東京について、どのように見ていますか。

「アルベル・プッチ・オルトネダ氏を監督に迎えて、ポジショナルプレーという新しいチャレンジをしているところは明らかに去年とは違いますよね。“つなぐサッカー”を目指して、リーグ中盤はなかなか勝てなかったり、うまくいかなかったりする印象もありましたが、後半からはクリアになってきて、いま選手も監督も手応えを感じているのかな、というように見ています」

増嶋さんはプレーヤーとしても長く活躍されましたが、新しい監督を迎えてプレーすることの大変さは、どんなところにありますか。

「去年とやっていること大きく変わると、選手は戸惑うこともあります。最初の頃はフレッシュな気持ちで、取り組む姿勢もひとつの方向に向かいやすいのですが、シーズンが始まって勝てない試合が出てくると、“このサッカーって本当に大丈夫なのかな”と不安を抱くようになるもの。そこで方向を変えるのか、貫き通すのかは監督次第です。そうした迷いを乗り越えたことによって、良い方向に向かったのかなと思います。カウンター攻撃が持ち味だった去年のスタイルもところどころ見られるし、アルベル監督の新しいスタイルも見える。最近の試合を見ていると良さが出ているなと思います」

これまでに印象に残っている試合は。

「今年は特にFC東京のミスを誘うようなチームが多かったですね。どうしても他チームに分析されて、ピンチを招いたり、カウンターでやられたりしてしまうこともありました。でも、それを剥がせると強い。(8月27日の)柏レイソル戦はまさにそうでした。得点が多かったから良いというだけでなく、しっかりつないで、相手を攻略して、カウンターで仕留める。FC東京の理想とするサッカーのひとつだったと思います」

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