【News Pick up July-September】エリザベス英女王が死去/自民党議員と旧統一教会/為替介入
安倍晋三元首相の死から自民党議員と旧統一教会の接点が次々と発覚
安倍晋三元首相が参議院選挙(7月10日投開票)の選挙期間中の7月8日、奈良市内での街頭演説中に凶弾に倒れ、死去した。67歳だった。その場で山上徹也容疑者が逮捕された。同容疑者は手製の銃で安倍氏の背後から2発発砲。そのうちの1発が命中し心肺停止となり、運び込まれた病院で死亡が確認された。
当初は政治テロか?という憶測もあったが、山上容疑者の動機が旧統一教会への恨みで、供述の中で「安倍氏が統一教会を日本で広めたと思っていた」などと語っていたことが分かると、世間の目は一気に旧統一教会と安倍氏、そして自民党国会議員と旧統一教会とのつながりに向けられることとなった。
旧統一教会は2015年に「世界平和統一家庭連合」と名称が変更された。当時、文部科学大臣だった自民党の下村博文氏の関与が取りざたされたが本人は否定。しかしその後、昨年の衆院選前に関連団体の「世界平和連合」から推薦状を受け取っていたことなどが報じられた。また旧統一教会との関係が次々と発覚している現閣僚の山際大志郎経済再生担当相は2016年にネパールでの関連団体のイベントに出席していた、と報じられた際は「報道を見る限り、出席したと考えるのが自然だ」と答えたかと思えば、その後も報道等で指摘されるたびに追認。他の議員の多くも「知らなかった」などと説明しているのだが、そのどれもが国民の耳には真摯に説明しているようには聞こえず、当該議員には国民からの厳しい視線が向けられている。
また早々に岸田首相が打ち出した安倍氏の国葬についても法的な根拠や国会での説明がないこと、今となっては統一教会の新たなる宣伝材料に使われる恐れなどが指摘され、内閣の支持率の急降下を引き起こす結果となっている。