目線を低くして昭和の池袋へ 豊島区で区制90年を記念した豊島大博覧会 ジオラマなどで池袋の過去、現在、未来を表現
豊島区の区制90周年を記念した特別展『豊島大博覧会~過去から学び、今日を生き、未来に希望~』(以下、豊島大博覧会)が豊島区立郷土資料館で開催中だ。明治、大正、昭和、平成、令和と時を重ねながら変化し変ぼうを遂げてきた豊島区のあゆみを、300点にのぼる郷土資料や美術、文学作品と、温もりのあるジオラマ・模型、映像で振り返る展覧会。1日のオープンから地元の人々を始め、区民はもちろん、区外からも多くの人が足を運んでいる。
オープニングセレモニーには豊島区の高野之夫区長も出席。豊島大博覧会は「過去から学び、今日を生きて、未来につなぐ、期待を持つという現在・過去・現在を展示している」といい、「区民の方々に豊島区の過去・現在・未来を示せる『豊島大博覧会』は区制90周年の一番の目玉」と強調。また、「区制90周年は豊島区がさらに変わっていくチャンス。区民の方々、企業の方を含め、オール豊島でこの90周年を盛り上げたい」とスピーチした。
同日、オープニングイベントとして、ジオラマ作家の山本高樹氏が「ジオラマ作家と語る池袋~過去・現在・未来~」と題してトークショーを開催。山本氏は本展開催にあたって昭和40年代前半を想定した「池袋駅東口周辺ジオラマ」、昭和30年代後半を想定した「池袋駅西口周辺ジオラマ」、そして昭和40年代前半を想定した「旧豊島区役所・豊島公会堂・旧豊島区民センター周辺ジオラマ」を制作した。
会場では多くの来場客が山本氏のジオラマの前で足を止め、年配の来場者の懐かしそうに見入っている姿も多く見受けられた。