小芝風花はIQ200の天才、川村壱馬は自称王子様!?『貞子DX』で演じた超個性派キャラに「最初はホラーとして成立するのか?と(笑)」
そんな2人が、貞子と立ち向かう役どころで、恐怖のまっただ中に放り込まれることになったわけだが…。
小芝「うれしかったです! このシリーズに自分が参加できるんだ、と、すごく光栄でした」
川村「僕も“マジでオレに話が来たの?”とスタッフさんに聞いたくらい、驚きとうれしさがありました。どんな役でも、この作品に参加できることは本当に貴重な体験になると思いました」
2人が演じる役どころは、シリーズ史上かつてない個性的なキャラクター。小芝が演じる主人公・一条文華は、人気霊媒師に挑まれて“貞子の呪い”の謎を解明することになるIQ200の天才女子大学院生。
小芝「文華はIQ200の頭脳で淡々と説明したり物おじせずに怪奇現象を解明していくので、最初に台本を読んだときには、ちょっと冷たい印象のある女性像だったんですが、木村ひさし監督が現場で“なんつって”みたいなコミカルなセリフを追加されるんです(笑)。文華が本気で考えるときに耳の下をグリグリするポーズも、現場で追加されたものなんです。ポップな掛け合いも多くて、それまで自分が抱いていた文華像がブレる感じがして、川村さんにも相談したりしましたね。ホラーとしてどういう作品になるんだろうって。でも完成作を見たら、それこそ親しみやすくて、人間味をどんどん感じられるキャラクターになっていました」
一方、川村が演じるのは、文華と一緒に貞子の呪いに立ち向かうことになる、自称占い師・前田王司。王子キャラが売りだが実際は超怖がりでダメダメという、川村自身の印象からは程遠い役どころ。
川村「台本を読んだときから、ズレていてちょっと残念なキャラクターというのは分かっていたんですが、現場で監督と芝居を作っていく中で、あそこまでぶっ飛んでいくとは思っていませんでした(笑)。でも、このポーズ(王司の決めポーズ)とか(笑)、大げさになりすぎず、でも振り切ったほうがいいという、そのバランスは難しい部分もありましたが“本人は至って真面目にやっているけど周りから見るとズレているヤツ”という部分はつかんでいたので、そこはスムーズに演じられたと思います。少し大変だったのは、監督からとにかくテンション高く、と求められたことかな。僕は普段の声がこんな感じなので(笑)」
小芝「落ち着いた素敵な声ですもんね。監督はよく実際に演じて見せてくれるんですけど、王司が驚くシーンで“ヒャー!”みたいなすごい声を出して、こんな感じで、もっともっと!って(笑)。大変そうでした。私は今までの作品だと、王司側の役のほうが多かったので、客観的に見るとこういう感じなんだ…って(笑)」
川村「どういう感じや!(笑)」
小芝「王司の素っ頓狂な感じに冷静にツッコミを入れないといけないので、そのバランスが難しかったです。川村さんの面白いお芝居を壊さないように、さらに面白くなるようにはどうしたらいいのかな、と」
川村「完成作見たとき、ツッコミめっちゃ最高、面白い!と思いました。あのツッコミに助けられた部分も大きかったと思います」
小芝「やったー!(笑)」