豊島区制90周年記念の「西武線1日おでかけきっぷ」も! 区の企業・団体が多彩な地域振興をプレゼン

 

「第3回豊島区制施行90周年企業実行委員会」が6日、豊島区・としま区民センターとオンライン配信で行われ、企業実行委員会に参加する14の企業・団体が区制90周年に合わせた取り組みを発表した。

 豊島区では今年、区制90周年を迎えるにあたり、さまざまな記念事業を“オールとしま”で推進すべく、地域の団体や区民を中心とした発起人会の発案で「区制施行90周年実行委員会」を設立。さらに区制90周年を地域の企業で盛り上げようと、地元の企業や団体が主体とした「企業実行委員会」が立ち上がり、2022年9月時点で約280の企業・団体が参加している。本委員会は、6月、8月に続く3回目。

 冒頭、高野之夫区長は「約280社の方々が一緒になって90周年という節目、そしてさらに100周年へ向けて盛り上げていこうという心意気を感じます。区民と企業と行政がここまで一体となった周年記念事業は類を見ないと思います」と、地域振興にかける企業・団体の熱意に感激。「企業の皆さまには、この豊島区池袋で新たな取り組みを行うなど賑わいを創出していただければ。その賑わいが文化を呼び、文化と経済が好循環を生む街のお手本になれたら」と語った。

 この日も、さまざまな企業・団体が、区制施行90周年を盛り上げる多彩な取り組みを発表。
 豊島区にもキャンパスを持つ川村学園女子大学では、ブライダルプロジェクトや、東京都が生産量日本一というブルーベリーを使った地産地消プロジェクトなど、学生が行う産学連携の取り組みを紹介。山口不動産は、大塚駅前周辺で地域住民や企業とともに続けているごみ拾いプロジェクト「#CleanUpOtsuka」を紹介。西武ホールディングスでは、西武鉄道が西武線全線1日乗り降り自由(一部除く)となる「豊島区制施行90周年 西武線1日おでかけきっぷ」を10月14日から発売するとのこと。

 他にも、1970年に結成され、現在は関東社会人2部リーグに位置し、中学生からシニア層まで幅広い世代が所属するサッカークラブ「エリース東京FC」、今年11月に初開催される「池袋GLOBAL RING音楽祭」、2023年3月に開催予定の「第16回としまMONOづくりメッセ」、そして豊島区のシェアハウスを舞台に“思いやり”や“共感”を伝える映画『シェアの法則』など、さまざまなプロジェクトが紹介され、参加や応援、協賛をよびかけた。

 他、区制施行90周年事業はSDGsを切り口にさまざまな取り組みを行っており「としまSDGsアクション」ホームページにて各取り組みを紹介。SDGsの取り組みとして8月、9月に実施した「企業のためのSDGs推進支援セミナー」には、約100社・200名を超える方々が参加。SDGsについて学ぶとともに、企業、区民、地域団体の横のつながりを広げた。

 この日、会に出席した豊島区制施行90周年実行委員会の特別アドバイザーであり、元文化庁長官の近藤誠一氏も「社会の課題を解決していくためには行政と企業、文化団体、何より市民が協力することが必要。豊島区を見て、これほど緊密に連携できるのかと思いました。往々にして、文化と経済、文化と行政は“水と油”と言える面もあると思ってきた。水と油は常にかき混ぜていないと分離してしまう。高野区長がかき混ぜ役となり、素晴らしいサラダドレッシングを作られているのだと思いました」と豊島区の取り組みをたたえた。

 豊島区制施行90周年企業実行委員会は次回、12月の開催を予定している。

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