プリプリ王者・中島翔子 10・9TDCホールでのライバル坂崎ユカとの王座戦に向け決意【東京女子プロレス】
――その「東京プリンセスカップ」は坂崎選手が優勝して、挑戦の要望を受けてタイトルマッチで戦うことになりました。「CFF」と同じカードになりますが、この4カ月で中島選手は変わりましたか?
「もちろん。7・9大田区でリカと防衛戦をやったときに、出せた力が自分のなかで過去最高じゃないかって思ったくらいでした。同じ熱量でぶつかってきたリカを退けることができた。そこですごく自信がつきました。なので、トーナメントにも前のめりで臨むことができたんですが、そこで未詩に負けて。一方で、ユカが勝ち抜いた姿が刺激で。未詩が私に勝ったことで、私たちよりキャリアの浅い選手に対し、前向きな風が吹いてるなって。決して自分たちが応援してもらえてないわけじゃないけど、空気感が自分たちにはネガティブに感じられて。そんななか、決勝で未詩と戦ってるユカの姿が、旗揚げからやってる私たちの代表みたいに思えて。ユカは完全無欠じゃないですか? それゆえに応援されるけど、負ける心配されてないみたいなところがあって。それを気にしてるのが分かって。いつも怖い顔してる坂崎が優勝した瞬間に弱い顔をして…。そんな感情で一人で勝ち抜いたのかと思うと、あのときのマイクで本人の顔を見たとき、勇気をもらえたし…。私は負けてしまって、そんな情けないチャンピオンだけど“もう1回タイトルマッチやろう”って言ってくれたことがすごくうれしかった。『CFF』って届かない壁に挑戦するようなタイトルマッチだったけど、今回のTDCホールは長く付き合ってきた同志ともう1回ビッグマッチでタイトルマッチできるなって気持ちです」
――「CFF」はほかの団体も出ているイベントで、今回は東京女子の興行。同じカードでも向き合う気持ちは違いますか?
「よりノビノビできるんじゃないかと。今回はいっぱい応援してもらえるシチュエーションでもありますし、7・9大田区で感じたのはファンの方の声援が思ってた以上にパワーになると…。声の後押しもあるなかで、自分たちを知ってる人しかいない環境でできるということは、もっと自分が出せなかった引き出しを全部開けていいということだと思うんで。『CFF』のときはちょっと手堅くなったかなと思ってます。ユカに対しても弱気だったし、脅威だと思ってたし、環境に対してもガチっとしちゃってた。今回はそれなしで思いきり羽を広げられる。今度こそ出し尽くせると思います」