女性27歳「素敵な女性になりたいのにどうしていいのか分かりません」【黒田勇樹のHP人生相談 130人目】

黒田勇樹「奇麗に見られたい相手が誰かによって、すべきことがかわってきます」

 ご相談ありがとうございます。このジェンダーやらルッキズムやら五月蠅い世の中で、この相談に答えるのは、なかなか勇気がいるのですが、大事な話なのでしっかり答えさせて頂こうと思います。

 まず、若さと美しさは別物…ではなくて「若さには若さの美しさがある」

 じゃあ、若くて美しい人への嫉妬をどう消化していくかというと「美しさの本質」を掘り下げることだと思います。

 筆者の持論ですが「美しいとは機能的であること」

 目的に対しての、機能が洗練されているものの見た目ほど「美しい」と呼ばれるているんです。

 iPhoneとかルンバも、もちろん機能的で美しいのですが、ピンク色を“カワイイ”と感じるのは「“可愛い”という目的に対して機能しているから」だし、クレーン車を“カッコいい”と思うのは「あの無駄のない「“吊る”という目的に特化した形」が、美しいからなんです!

「ハンサムとか美人は顔が左右対称」とかいうのも、生き物としての機能が優れているから、本能的に「美しい」と感じるんじゃないでしょうか?

 さて、相談者さんの求めている「見た目の美しさ」は“どんな目的に対しての機能”を、求めているのでしょうか?

 奇麗に見られたい相手が、「特定の誰か」「世間」「自分」これによって、すべきことがかわってくるので、まず

「自分は、どうして誰にきれいに見られたいのだろう」ということを自問し、その為の機能がどうすれば上がるのかを考え、実際に変化させる行動に移れば、暇もつぶれて悩みもどっか行くし、何より、自信がつくと思います。

 若さだって、数字の上では取り返せないけど、概念的にはいくらでも取り戻したりキープできるから、28才以上の年上全員に謝れ!

「何がしたいのかがわからない」と、いうご相談でしたが「相談した」だけで一歩前に進んでるんだと思いますよ。

 承認欲求は、あくまでも体の反応であって、それの“原因と目的”をハッキリさせていきましょう。わかったらまた気楽にメールで相談して下さい。次にすることを考えましょう。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
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