10・23後楽園でKO-D無差別級王座に挑戦する坂口征夫がベルト獲り宣言「40歳未満のヤツらはD王で削り合え。40オーバーの俺が待ってる!」【DDT】
そして、札幌から戻った坂口は決戦を目前に控えた某日、横浜市の「坂口道場」で報道陣に練習を公開。坂口は門下生とマススパーリング、窪田幸生道場長を相手にヒザ蹴り、ミドルキックのミット打ちを入念に行い、ふだん通り門下生の指導に当たった。公開はしなかったが、タイトル戦に備え、そのほかにオープンフィンガー・グローブをつけての何でもありのスパーリング、昼の休憩時間にはウエイトトレーニングに明け暮れトレーニング漬けの毎日を送っているという。
公開練習を終えた坂口は報道陣の取材に応じた(以下、一問一答)。
――札幌では樋口選手をKO。決戦が目前に迫り、気持ちは高まってきたか?
坂口「9・25後楽園で挑戦表明した時点で、俺のなかでの気持ちは高まってた。あそこからエンジンかかってきた。全開でいかないと。アイツは強いんで。目の前で遠藤(哲哉)、竹下がいかれて、そういう姿も見てるんで。アイツも俺と付き合い長いから、心は見透かされちゃうんで。前に進むしかない。言葉じゃなく(札幌で)アイツもなんとなく察したんじゃないかと…」
――熟知している樋口選手の弱点をついていく?
坂口「パワー、スピード、テクニック、タフさ、アイツは全部10点満点。ただ一つ、10点いかないのは心。アイツのやさしさ、人への思いやりであり、忠義心。アイツのなかに俺が存在してる。とてもじゃないけど、パワー、スピード、テクニック、タフさではかなわない。残りの心の一点を突けば、俺はその部分に関しては樋口にまさってる。戦ううえで一番大事なところ。そこを突いてやろうと。挑戦が決まってから言葉で、徐々に揺さぶって、アイツを動揺させてる。この先、23日の後楽園のリングで俺と1対1で、アイツにどういう感情が生まれるか、俺がまいてきた種で。それは見もの。一瞬でもちゅうちょする心があれば、アイツは俺には絶対勝てないよ」