大会実行委員長の“鉄人”小橋建太氏が「D王GP」をぶった斬り「Aブロックは吉村の成長に期待、Bブロックで一番実力あるのは火野」【DDT】
――それでは各ブロックを斬っていただきたいのですが、まずAブロックはどうでしょうか?
「去年の準優勝者の上野、遠藤がいるんですが、一番気になるのは吉村。彼は前年が1勝4敗、その前の年が1勝5敗だった。でも、今年はKO-Dタッグチャンピオンで参加する。チャンピオンとしてのプライドがあると思うし、吉村の成長に期待をかけてます。あとは佐々木大輔がすんなりとはいかない。うまさ、かけ引きだったりが、このなかで一番あるので、この4人の絡みが興味深いですね。それからRSPが面白そう。この選手が優勝、Aブロックを勝ち抜くとこまでいくかどうかは分からないけど、体もデカいし、動きとか。僕たちがやっていた全日本のときは、デカい外国人のイメージがあった。彼はいいとこまでいくかもしれない」
――ジャネラ選手はハードコアのイメージが強いですがいかがですか?
「ハードコアじゃない部分で、どこまで実力あるか分からいけど、体型的にはジュニアですよね? 動きや体調にもよりますね。力道山時代から大きい外国人vs日本人という図式があったので、ジャネラには期待してないわけじゃなく、体が小さい点でハードコアじゃない面でどこまでできるかですね。イスとかハードコアに持ってくかもしれないし、どういう試合の流れにもっていくか。ちょっと未知数ですね」
――ある意味、Aブロックのダークホースになるかもしれない?
「かけ引きの点では佐々木がこのなかでは抜きん出てる。ただ外国人は身体能力がすごいんで、ハードコアじゃない部分ですごい力を見せるかもしれないですね。プロレス頭はあると思うんで、それが爆発したら面白い。もしかしたらデカいRSPを食うかもしれない。Aブロックは誰が出てくるか、どこで誰が足を引っ張られるか非常に予想しづらい」
――小橋さんとしては、Aブロックは吉村選手に期待したいところですか?
「吉村が来そうというか、来ないとダメ。彼ももう27歳で、上野、竹下と同級生。去年、上野と竹下は決勝に行ってるけど、吉村は残れなかった。今年は行ってほしいなと思います。また遠藤もデカくなって、ごつくなった。遠藤には『サイバーファイトフェスティバル』(6月12日、さいたまスーパーアリーナ)で、ああいうこと(脳震とう)もあったんで期待したい。ファンのみんなとの信頼関係を取り戻す一つのきっかけになるリーグ戦になれば。この間(8月20日、大田区総合体育館)、KO-D無差別級選手権もやって、樋口に敗れはしましたけど、戻るきっかけになったと思ったので。今度は結果を期待したい」