コシノジュンコ氏らがデザイン談義!豊島区制90周年記念「街中まるごと−デザインミュージアム−池袋」
「デザインって何だろう?」をテーマに語る佐藤卓氏
第2部に登壇した佐藤氏は「デザインって何だろう?」のタイトルを掲げ、「たとえばデザイン家電という言葉がありますが、デザインがなされていない家電はひとつもありません」と言及。
自身のキャリアのスタートとなる「ニッカウヰスキーピュアモルト」(1984年)で、広告制作に携わりながら商品開発を提案することになった経験を「私の “デザインのスイッチ” が入ることになった」と表現し、「ウイスキーのネーミング、容量、ボトルの色や形などの既成概念にいちいち疑問を投げかけて商品化されたのがピュアモルト」と紹介した。
その後も「ロッテキシリトールガム」(2007年)、「明治おいしい牛乳」(2016年)、21_21 DESIGN SIGHT「デザインあ」展(2013年)、「water」展(2007年)、「テマヒマ」展(2012年)といった代表的な仕事を解説。
「人の営みの間には必ずデザインが必要で、こういう概念が広がっていくともっともっとデザインの効用を社会に生かせるはず」という佐藤氏は「 “デザインと関わりのない物事は何ひとつない” という考え方を子どもたちやこれからの世代の方にどんどん伝え、 “デザインって面白いな” と思っていただけたら」と締めくくった。