のん!のん!のん!傑作漫画スカイハイのスピンオフを原作にした映画『天間荘の三姉妹』を観た!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
ちょっと先の話なんですが、11月18日に南阿佐ヶ谷TALKING BOXで「VS怪奇芸人VOL.1 黒田勇樹 トークライブ」なるイベントに出させていただくことになりました。怪奇芸人の斤神ヤジリン、タチバナビッチ、セクシー川田のお三方になにやら根掘り葉掘り聞かれるそうです。ちょっとどきどきするんですが、興味のある方はぜひ。配信もあるそうです。
あと、来年2月に三栄町LIVEで行う舞台のオーディションを行います。
詳細はこちらで( https://stage.corich.jp/bbs/127191 )。
では今週も始めましょう。
前情報なしに映画を観るのが趣味なので、フラッと入った映画館で、突然、大好きだった漫画そっくりのキャラクターが出てきて「おいきなさい!」という名台詞を言った時の驚きといったらありませんでした。そもそも主演の、のんさんが“海辺の街”で、暮らしてるだけであのドラマ思い出すし、現世とあの世の間にある旅館で「働かせて下さい」となると、もうこれはあの名作アニメ映画なんじゃないか!?と「そんな好き勝手にパロっていいの!?」と、思いながら観始めたのですが、終わってみれば「原作がそもそもスカイハイのスピンオフだった」と、いうオチ。もうちょっと宣伝とかタイトルに原作モノなのを匂わせておいて欲しかったけど、これはもう好みの問題だし、スピンオフの存在に気づかないままファンを名乗っていた筆者の問題かもしれませんね。
まぁ、何が言いたいかというと純度100%のスカイハイだからファンは皆観ろ!最高だったぜ!原作買います!
4巻の漫画をまとめて150分とかなりのボリュームなのですが、色々な人々の生き様を、のんさんが演じる主人公“たまえ”を中心に描いていく構成。
多数の生死感を言葉にしながら扱うのは、かなりセンシティブなはずなんですが、彼女のキャラと演技力と魅力で、嫌味がないというか、説教臭くないというか…響く。
特に、観た人にしかわからなくて申し訳ないですが「“友達”と“友達”に、なるシーンの台詞」
のんさんにしか言えない!!!と、唸る素晴らしさでした。
完全にファンタジーな世界観なのにリアリティのある景色と人間模様、「異世界のルール」というそれなりに複雑な設定を説明しつつ、観る側にストレスなく全部を提供しているクリエイティブにも圧巻。
津波や地震の話が物語後半のキモになっていて「エンタメとしてはここを内緒にしておいて、観客を驚かせたい」と、思いかねない部分なんですが、公式サイトを見たところ、一番最初に
「本作品には、津波ならびに水害のシーン、大きな地震を想起させる描写が含まれております。
ご鑑賞にあたって、内容をご了承のうえでご覧くださるようお願い申し上げます。」と、誠実にアナウンスされていたところも“何を描いて、何が伝えたいのか”がハッキリしていて感動しました。
心温まる作品なので、是非、大切な誰かと一緒だったり、想ったりしながら劇場へ足をお運び下さい。
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1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。
公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23