元キャスター若林理紗「やる気のある子どもたちが自由に挑戦できる場が必要」SDGs教育の課題について議論
「BEYOND 2020 NEXT FORUM −SDGsピースコミュニケーションプロジェクト−」が10月21日、東京・新宿区の早稲田大学リサーチイノベーションセンターにて開催された。3部構成のうちの第3部についてレポートする。
「BEYOND 2020 NEXT FORUM」では、2020年以降の日本の活性化を目的に、ダイバーシティ、イノベーション、スタートアップ、エンターテインメントなどのテーマのもとで、各界、各世代で活躍中の有識者で構成されるメンバーが中心となって、2019年3月にスタート。その後、内閣府の「beyond2020プログラム」認証事業となり、2020年9月から外務省の後援、今年9月より改めて内閣府後援も加わり、SDGsと次世代人材育成をテーマとする「SDGsピースコミュニケーション」を新たな主題として掲げ、さまざまなフォーラムを実施している。
第1部「SDGsとこども未来国連」、第2部「SDGsとWell-being(ウェルビーイング)」に引き続き、第3部は「SDGs学習カリキュラム」と題してトークセッションを行った。
ファシリテーターは早稲田大学 理工学術院教授の朝日透氏。パネラーはオウルズコンサルティンググループ コンサルタントの若林理紗氏、早稲田大学 アントレプレナーシップセンター課長の喜久里要(きくさと・かなめ)氏、早稲田大学 先進理工学部生命医科学科3年の松本綾香さんが務めた。
朝日氏は理系の博士でありながら、ビジネススクールでMBAを取得。SDGs実現に向けた課題等を解決するために設立されたグローバル科学知融合研究所の所長を務め、「BEYOND 2020 NEXT FORUM」にも当初から関わっている。若林氏は、地方局のアナウンサーを経て、東京のテレビ局で数々の報道番組のキャスターを歴任。その後、デロイト トーマツ コンサルティングに転じた際に、同セッションのテーマである「SDGs学習カリキュラム」の開発と普及を朝日氏と共に行った。喜久里氏は、かつて文部科学省に12年半勤め、前半6年で義務教育、後半6年で大学関係を担当した経歴の持ち主。松本さんは、「Beyond 2020 NEXT project」という学生団体で幹事メンバーとして活躍。第1部で取り上げた「こども未来国連会議」の学生プロジェクトリーダーも務めている。