元キャスター若林理紗「やる気のある子どもたちが自由に挑戦できる場が必要」SDGs教育の課題について議論
「SDGs学習カリキュラム」開発の経緯を語る若林氏
「SDGs学習カリキュラム」とは、最先端のテクノロジーと世界で起きている社会課題を子どもたちに伝え、かつその知識とイノベーティブな思考を身につけさせることを目的としたもので、朝日氏が所長を務めるグローバル科学知融合研究所とデロイト トーマツ グループが共同で開発を行った。2020年に福岡市で実証実験を行い、2021年には「SDGs未来都市」に選定される浜松市でも実証実験を実施した。この取り組みをベースとし、セッションの前半では、SDGsと学びについてそれぞれの活動報告がなされた。
若林氏は、「SDGs学習カリキュラム」の立ち上げ当時から今日までを振り返った。福岡市と浜松市での実証実験では、想像以上に子どもたちの反応が素直で発見も多かったと語る。たとえば、大人が無意識に発言した「男の子」「女の子」という言葉に敏感に反応した様子を目にした時は、「子どもたちは大人たち以上に物事をよく見ているし、SDGsの本質を純粋な心で理解している」と驚いたという。