元キャスター若林理紗「やる気のある子どもたちが自由に挑戦できる場が必要」SDGs教育の課題について議論
イベント全体をまとめた朝日氏
後半は、子どもたちによりよいSDGs教育がなされるためには何が必要かということについて議論された。
若林氏は、喜久里氏が「早稲田ユニラブ」で目撃した「小学4年生の起業家」の話を例に挙げ、「やりたいことのある子どもたちが年代を超えて挑戦できる場が必要」と主張。主体性を持って行動することの楽しさと大切さを体感するためだ。
朝日氏は若林氏の意見に同調。「日本の場合、小学生の時はすごく授業に対して活発だが、高学年になるほど発言が少なくなり、大学の授業も後ろに座るのが格好いいと思う風潮がある」と、大学教授ならではの視点を添えた。
それに対し、喜久里氏は「間違ったことを言っちゃいけないというプレッシャーがあるのでは」と解説。「早稲田ユニラブ」でも、「場が温まるまで時間がかかったが、大学生が上手に“火”を入れてくれたので、その後は盛り上がるのが早かった」と、ファシリテーションの重要性を示唆した。
松本さんは、自分たちでワークショップを企画したことで、「SDGsの表面的な概念だけではなく、その背景にある社会課題に対しても深く知ることができた」と、机上の学習だけでなく、行動して学ぶことの大切さを訴えた。
最後に各パネラーが今後の抱負を述べて、セッションは終了。ファシリテーターの朝日氏が全体に対するまとめのコメントを述べて、この日のプログラムは全て幕を閉じた。
(取材・文:いからしひろき)