羽生結弦アイスショー 「プロローグ」目には見えないものが写る【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

撮影/文章:長田洋平(2022年11月4日  羽生結弦アイスショー「プロローグ」)
フィギュアスケートの撮影は一期一会だ。大会や会場が変わればフォトポジションや照明も異なり、同じ演目であっても2度同じ写真を撮る事は難しい。今回掲載した写真も然りだ。しかも偶然というスパイスも効いている。
 
今回の写真は羽生結弦アイスショー「プロローグ」の中の「いつか終わる夢」の一節を写したものだ。実は、この時に使われた照明と自分のカメラとの相性が悪いことで、写真には不具合が生じていた。この現象は普段のアイスショーでも起こり得る事で、本来であれば写真には斑模様が浮かびあがってしまう。しかし今回はそれが良い方向に転んだ。写真には光の帯が表れたように見えて、逆に幻想的な雰囲気を演出してくれた。人の意識やイメージに写真が追いつくことは難しいが、今回のような偶然が起こってくれたおかげで、その距離が縮まったと思う。目には見えないものが写り込んだ、もう二度と撮れない一枚だろう。
 
■カメラマンプロフィル
 
撮影:長田洋平
 
1986年、東京出身。かに座。
早稲田大学教育学部卒業後、アフロ入社。
2012年ロンドンパラリンピック以降、国内外のスポーツ報道の現場を駆け回っている。
最近では平昌オリンピック、ロシアW杯を取材。
今年の目標は英語習得とボルダリング5級。
 
★インスタグラム★
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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