紅葉の京都は京アニ作品の舞台を巡ろう!オススメなアニメ「聖地巡礼」作品3選

出町桝形商店街に設置されていた『たまこまーけっと』のポスター=2013年6月、筆者撮影

出町桝形商店街(『たまこまーけっと』)

 続いては、2013年に放送された『たまこまーけっと』だ。女子高生の主人公・たまこと、同じ高校に通い、たまこと同じ商店街に住む男子高生のもち蔵との日常を描いた作品で、この主な舞台となる商店街は、上京区の出町桝形商店街がモデルとなっている。

 商店街にはかつてはたまこが描かれた巨大なポスターが吊り下げられており、放送から10年近くが経つ今でも、『たまこまーけっと』のキャラクターがあしらわれた「飛び出し坊や」や、訪れたファンが書き込む巡礼ノートが設置されている。

 周辺には下鴨神社や京都御所、京都大学や加茂川と高野川が合流して鴨川になる鴨川デルタなどの観光名所もあり、散歩がてら商店街に立ち寄ってみてはいかがだろうか。

宇治市(『響け!ユーフォニアム』)

 最後は、京都市の南に隣接する宇治市が主な舞台となった『響け!ユーフォニアム』だ。吹奏楽の元強豪校・北宇治高校の復活と青春を描いた作品で、2015年と16年に2期にわたりテレビアニメ化され、劇場アニメもこれまで4作品上映された。24年には3期のテレビアニメ放送も予定されている。

 作中で登場した神社に宇治市の縣(あがた)神社と宇治神社があり、宇治神社にはキャラクターが描かれた絵馬も奉納されている。また、宇治川沿いの平等院裏にある宇治市観光センターには、キャラクターの等身大パネルや、巡礼ノートも設置されている。

 宇治川沿いは紅葉の名所が数多くあり、散歩コースとしても最適な場所だ。宇治市観光センターの周辺には福寿園をはじめ多くの茶屋もあり、宇治茶を堪能していくのもいいかもしれない。

 以上に挙げた京アニ作品の傾向として、ファンが詣でた時にふらっと立ち寄れる特定のスポットがあったり、『たまこまーけっと』や『響け!ユーフォニアム』のようにファンが訪れた記録を残せる「巡礼ノート」が設置されていたりする。ファンが詣でられる「聖地」があるのが特徴だ。