小栗旬「使える魔法が2つぐらい増えた」最終回に向け「#全部小栗のせい」が熱くなる!《鎌倉殿の13人》
放送開始時から、家族、運命を大きく変えられた源頼朝、そしてその後の鎌倉殿たちにもさまざまな無理難題を突きつけられ、振り回されてきた。「女子はキノコが好き」と瞳を輝かせていた義時も、一つひとつ問題を乗り越えるうちに凄みが増した。多くの登場人物の“退場”に関わり、頼家、実朝という鎌倉殿の運命にまで……。
「頼家、実朝になってからは、支えたいと思っていろんなことをするけれど受け入れてもらえないという時間が結構あるんですよ。頼家に関しては、自分たちがやってきた政をやっていくうえで、彼の将軍としての気持ちが追いつくのを待とうと思っていたんですけど、それがなかなか理解してもらえず、ちょっと悲しい終わり方になりました。
実朝は多分すごく優れた将軍だったと思うんですけど、義時からするとどうしても許せない西にお伺いを立てるっていうのを始めてしまうので、今まで義時たちが築いてきた西の影響を受けない東での武士たちによる国づくりみたいな理想から外れていってしまうんですよね。義時が実朝さんを納得させられるだけの表現をしきれなかったことで、最終的に2人を隔ててしまったと思います。あの鎌倉殿をたてながら進められる政権があったら良かったでしょう。
ただ思うのは、鎌倉時代だったからっていうことなのかどうかはわからないんですけど、自分と自分の家族のことを考えている人たちが多い中で、本当の意味でどう進めていったら鎌倉幕府がうまく成り立っていくのかっていうことを最初から最後まで考えたのは、たぶん義時だけだったんじゃないかと思っています」