高杉真宙「お金に翻弄されないように」令和版『ナニワ金融道』シリーズ化に意気込み

 

『ナニワ金融道』公開初日舞台挨拶が25日、都内にて行われ、高杉真宙、加藤雅也と藤澤浩和監督が登壇。“令和版”の面白さをアピールした。

 大阪を舞台に「街金」の実態を描く傑作同名漫画を新たに映像化(全3話)。令和アウトローレーベル第一弾作品。

 就職先が見つからずやむなく貸金業者に就職する主人公・灰原役の高杉真宙は、もともと原作を知っていたと言い「今回、携わったからこそ愛されてきた理由が分かりました」。灰原の教育係となる桑田役・加藤雅也は「僕は関西人なのでずっとこういう役をやりたかった。50代の集大成」と胸を張った。

 本作は、時代設定を現代に移した“令和版”。藤澤監督が「当時とは法律も変わっていたりするので、実際に街金の人に取材に行って“現代はここは違いますよ”とか“もっとえげつない話ありますよ”といった話を聞きました」と明かすと、高杉も「セリフにけっこう(業界用語が)出てくるので大変でしたよね(笑)」。すると加藤が「こういう専門用語がペラペラ出てくるようになったら、けっこう借りてるなということになるので」と笑いをさそった。

 加藤や社長役・宇崎竜童、赤井英和ら関西出身の個性派俳優による関西弁セリフやアドリブにもまれながら、スリリングな世界で成長していく主人公を演じた高杉。とくに先輩陣の個性的なファッションが印象的だったようで「皆さん、そのスーツを着こなせるのはうらやましいと思いました」と目を輝かせると、加藤は「竜童さんは自前(のスーツ)ですもんね。ステージ衣装で買ってるんじゃないですか。あれで普段歩いていたら…」と笑いつつ「強烈なキャラがいますけど最終的には灰原がどう成長していくか。この先ヒットすれば、いつのまにか桑田みたいになっているかも」と高杉のコワモテ役にも期待を寄せた。

 藤澤監督が「お金に翻弄される人の“おもろうてやがて悲し”を反面教師的なところも生かして描いた」と言えば、加藤も「映画としても面白く、世の中の知識も学べる」。高杉も「子どものころにも大人になっても学べていないことってあるなと思う。お金との向き合い方ってやっぱり難しい。翻弄されないようにしないといけないと思うので。自分がどんなふうにお金と付き合っていくかも学べますし、純粋に楽しくも見れる作品です」とアピールしていた。

 この日、登壇を予定していた宇崎竜童は体調不良のため欠席した。

『ナニワ金融道~灰原、帝国金融の門を叩く!~』は11月25日から、『ナニワ金融道~銭と泪と権利と女~』は12月2日から、『ナニワ金融道~大蛇市マネーウォーズ~』は12月9日から3週連続公開。

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