プリプリ王者坂崎ユカ、11・27後楽園でのビリー・スタークスとの初V戦に向け武者奮い「今まで以上に張り切って試合して防衛したい」
東京女子プロレスの10月9日、TOKYO DOME CITY HALL(TDCホール)大会で中島翔子を破り、同団体の至宝プリンセス・オブ・プリンセス王座を奪還した坂崎ユカが正念場を迎えた。11月27日、東京・後楽園ホールで、初来日の“米国版JKレスラー”ビリー・スタークス(17)を挑戦者に迎え初防衛戦に臨む。20日の東京・新宿FACE大会ではビリーと最初で最後の前哨戦に挑んだが、挑戦者はかなりの難敵と判明した。そこで、決戦を目前に控えた坂崎に王座返り咲きのこと、ビリー戦のことなどを聞いた。
――夏が苦手ということでしたが「東京プリンセスカップ」で夏のトーナメントを制したのは自信になりましたか?
「かなりなりました。夏を超えられたのは、自分に培われていたものだったり、苦手意識を克服できたという気はします。あと夏が苦手だと思ったきっかけは、才木玲佳がいた時代の私が大きくて。そのとき(2017年6月)、プリプリのチャンピオンに初めてなれたんですけど、才木にトーナメントで敗れて、タイトル戦でも負けて1回も防衛できずで…」
――トーナメントで優勝して、中島選手に挑戦をアピールされたわけですが、「Cyber Fight Festival 2022」(CFF=6月12日、さいたまスーパーアリーナ)で負けたばかりで、また挑戦を言い出しづらかった面はありましたか?
「そうですね。“もう見たよ”って、私でも思うくらいだったので。お客さんがどう思うのかというのもあったし、トーナメントで小さい子(若手)たちが結構進化、浮上した夏だったので“その勢いを見たい”という声も多かったと思うので。みんなの期待に応えられるかなとか、お客さんが望んでるのかなとか、別のプレッシャーがあって。挑戦するというのも、今までとはなかなか違う心情というか…。CFFと同じカードで、シチュエーションも似てるとはいえど、このTDCホールでの中島戦は特別だったかなと思います」
――同じカードとはいえ、CCFのときとは、お互いに違う引き出しを出し合ったような戦いでしたが、進化したところを見せて勝ちたい気持ちがありましたか?
「どんなに時間がかかってもいいと思いながら、心の余裕を持ちながら試合をできたので、進化だったのか…。心が強かったと思います。TDCホールでは才木が助っ人として、東京女子を盛り上げるために解説で駆けつけてくれた。それで昔の戦友みたいな才木から力をもらったというか、結構自分のなかでもグッとくるものがあって。あのときの自分とちゃんと向き合えました」
――初防衛戦の対戦相手は初来日のビリー選手になりました。試合映像を見られたときの印象は?
「17歳とは感じないようなパワフルで、思い切りのいい選手だなと思いました。米国で人気選手なので、見せ方とか会場のつかみ方はうまいかなという気はした。あと、なにぶんかわいい(笑)」