りゅうちぇるが大学生と「同意」について考える特別講義 「28歳までには結婚したいよね」という友人の発言に…

 

 みたらしによれば、「同意」という概念が広まっていないことで、はっきりと「NO」と言わないと伝わらないシーンも多いのだそう。しかし、同意の伝え方にも柔らかさのグラデーションがあり、同意の概念が広まることで、そのグラデーションが伝わるようになるという。

「相手も、他の人の時は大丈夫だったという成功体験があって気軽に言ってしまうこともある」というみたらしの発言に「めっちゃ分かる〜」と共感したりゅうちぇる。悪気なく、同意のないまま意見や行為を強要してしまう人もいる。だからこそ、自分が不快にならないような断り方を身に着けておくことも大切なのだそう。りゅうちぇる自身、親しい人間関係の中でNOを伝えるのは苦手だとも語っていた。

「例えばマッサージ屋さんに行っている時とか、自分がお金を払っているお客側の時は、触ってほしくない部分なども伝えられます。でも僕は、これからもずっと親しくしていきたい人には言いづらいってこともあります。例えば仕事終わりに誘われる飲み会とか、やっぱり行きたくないなって時もある。誘ってくれた相手のことは大切に思っていて、尊敬もしているので、そんな時はその気持ちを伝えつつも、行動としては帰る、を選択することもあります」
 授業の後半では、イベント参加者のリアルなエピソードを取り上げながら意見交換するセクションも。性的同意についても触れながら、最後にりゅうちぇるも自身の見解を語った。

「人と人との出会いってロマンチックだけど、僕は乙女心のあるタイプだからか、同意のない愛ってロマンチックじゃないなと思います。そういう愛って、いずれ色が変わっていってしまって、最後にはブルーになって壊れてしまう。信頼も同意もある関係になって、やっと掴めた愛の方がずっとロマンチックだと思う。でも人間だし、今日は映画の主人公みたいに割り切った夜を過ごしたい!という日もあると思います。伝え方のバランスもその時の自分の感情もあるけど、全ての自分を肯定してあげてください。しっかり自問自答しながら、自分の心を感じてあげて」

 みたらしも最後に「急に心がもやもやしてしまう人もいるかもしれませんが、3割程度の気持ちでこの後の時間も楽しんで」と話していた。