ユーミン過去最大の展覧会『YUMING MUSEUM』開幕 直筆メモやステージ衣装がずらり

 

 展示は、これまでにリリースしてきたオリジナルアルバムや子ども時代から荒井由美時代の写真を展示する「50years」、10代から荒井由実時代の原点となる「はじまりの部屋」、手書きの歌詞や譜面などを展示する「詞・曲」、事務所で保管していた膨大な雑誌のスクラップのなかから印象的な記事を紹介する「時代とカルチャー」など盛りだくさん。

 

 コンサートは映像で紹介するほか、衣装も29点展示。驚きの演出の数々で知られ、多くのファンを魅了してきたユーミンだけにずらりと並んだ衣装、モニターから流れる映像やライブ音源に高揚感を覚えるエリアだ。会場にはまた「深海の街」ツアーのセットの一部も展示。実際に敷かれていたステージの床もあり、ステージに上がったような気分にもなれそうだ。

 音楽ガイドはユーミンが担当。それぞれの展示について、制作の背景や当時のことなどを交え、説明してくれる。有料でガイド機を借りることもできるが、自分のスマホとイヤホンやヘッドフォンでなら無料で楽しめる。また、音声ガイドには、1972年のデビューシングルにも収録されている「空後海の輝きに向けて」を10代の頃のユーミンが歌ったデモ音源を特別収録している。

 レストラン「THE SUN & THE MOON」では、ユーミンの冬や恋の曲をテーマにしたアフタヌーンティーやカクテルも登場している。

 

 そのほか「私のYUMING STORY」として、JUJU、鈴木敏夫、玉ノ井親方、徳永英明、羽生結弦、林原めぐみ、ビートたけし、堀江翔太、山内マリコ、YOU、YUKI、YOASOBI、リリー・フランキーらがリクエストとともにエピソードを紹介している。

 ユーミンは、展覧会の開催に際し、「シンガーソングライターとしては、多岐にわたる膨大な仕事量だったと、我ながら驚いています。人生ここらで整理整頓しなくちゃ、データが重すぎて先に進めない。そんな時に持ち上がったこの展覧会の企画。数々の資料やアイテムで、活動の時代、時代を立体的に再現しました。“ユーミン自らの謎”を解き明かす旅に、どうぞお付き合いください」とメッセージを寄せている。

 ユーミンが育ち、たくさんの楽曲でも描き出されてきた東京の風景とともに、ユーミンの魅力に触れて。

 2023年2月23日まで同所で。10~22時。最終入館は21時。