変わらずに裏切り続けた義村・山本耕史「義時に小栗旬のいろんな部分を見た」〈鎌倉殿の13人〉
最初から最後まで義時と、小栗と現場で過ごした。小栗は先日のインタビューで、撮影中は山本、そして姉の政子を演じてる小池栄子に助けられたと話した。
「非常にいい距離感でやれた作品でした。義時と義村って、すごく近いようでお互い腹の底を探り合ってる部分も否めない関係性なんです。小栗旬と山本耕史という関係性でも、お互い思うことはあるんだろうけど、腹のそこから物事を言わずもがなみたいな、そんなに語らなくてもいいよね、みたいなところがあったんです。だけど、なんか通じ合うあってるところは通じ合ってる。義時と義村のような関係に近づいたのか、今までもそうだったのかって」
撮影を重ねていくなかで、小栗と義時が重なったという。
「大河ドラマの主役って本当に大変なんですよ、1年半ぐらい同じ役で同じペースで撮っていって、48回もあるわけで、精神的にも体力的にも一番大変な立場であることは間違いない。それなのに先輩たちにも気遣いができるし、同世代だったり後輩たちが入ってきても、きっちり目を向けてあげられる。自分が一番気を使われないといけない立場なのに、こんなところまでしてあげてんだって思うこともありました。……でも彼はそういう人間なんだろうなって。最初の頃の義時みたいな男です。
義時に旬くんのいろんな部分を見たような気がします。優しくてすごく夢にあふれている小栗旬と、そろそろ40代と中堅、ベテランのほうになりつつある、真ん中にいる立場として後半の義時みたいな厳しさも見えた気もします。ダークヒーローっていうわけじゃないけど、ああいう強さも持ってますから、タフな精神力と肉体を持っている。本当に旬くんの色んな人間性が見られたドラマだったんじゃないかな」