黒木瞳がグレイヘアで登壇 「夫の足を湯たんぽ代わりにしているときは魔女っぽい(笑)」
映画『魔女の香水』の会見が13日、都内にて行われ、キャストの黒木瞳、桜井日奈子と宮武由衣監督、製作統括の菅原智美プロデューサーが登壇。黒木と桜井が劇中の役衣装で登場し、撮影を振り返った。
“魔女”と呼ばれる白髪の香水商と、彼女との出会いで成長していく女性の姿を描く。
香りの力で人を導いていく香水商・白石弥生を演じた黒木は、昨日クランクアップしたばかりという本作に「肩の荷が下りたような気持ち」と晴れやかな笑顔。
2020年のNHKドラマ『ファーストラヴ』に出演した際に宮武監督に絶賛の手紙を書いていたという黒木に「この業界で一番尊敬できるというか、人生の恩人と思っている」と言う宮武監督は「黒木さんは、歳を重ねても本当に美しくて表現も素晴らしくて。迷っている女性の1つの指針、バイブルとなるため黒木さんの圧倒的なインパクトを登場させたいと思った」と、以前に監督が出会ったという実在の香水商の老婦人をモチーフに、黒木を念頭にキャラクターを書いたと明かした。
当初から、白髪のキャラクターという条件でオファーを受けたという黒木。役衣装で登場した黒木の美しいグレイヘアに、報道陣からも「それは髪を染めているんですか? それともウィッグ?」と質問が上がり、黒木が「後で触りに来てください(笑)」と茶目っ気たっぷりに返す一幕も。
映画にちなみ「好きな香りは」と聞かれると、黒木が「一番好きなのは体育倉庫の匂いです。コンクリートみたいなあの匂いが個人的には好きです(笑)」、桜井が「バッシュー(バスケットシューズ)の匂い。私が履いていたバッシュ―は兄と弟のおさがりで、人一倍すごかったと思います(笑)」と独特な匂いを上げ、報道陣も大笑い。
一方で黒木は「香水に関しては、宝塚時代にずっとイヴ・サンローランのリヴゴーシュをつけていました。(宝塚を)辞めましたらその匂いともさよならしようと思って、それ以降、マダムロシャスのビザーンズという香水をつけていたんですけどそれも廃盤になりまして。この作品を機に新しい香りを選びたいなと思っています」、桜井は「この作品をきっかけに香水屋さんを回ったり、ルームフレグランスを選ぶようになりました」と香りの力を日常に取り入れている様子。
そんな黒木は「自分が魔女的だと思うとき」を聞かれると「寒くなってまいりましたので…撮影から遅く帰って、夫の足を湯たんぽ代わりに引っ付けているときは魔女っぽいな、悪い妻だなと(笑)」と笑いをさそっていた。
映画『魔女の香水』は2023年初夏に全国公開。