亀田興毅氏が初の世界戦に臨む重岡銀次朗の実力に太鼓判「特上クラスの世界王者になる」【3150FIGHT】

バンタム級の選手とハードスパー

 重岡はスパー後に「自分のやりたいボクシングが少しずつ形になってきたが、それが完成するにはまだ時間がかかる。次の試合までに完成するかといえば、そうではない。今までのボクシングの延長でやりたいこともやって、ディフェンスだけ意識していればいいかなと思っている。次の相手の対策ではなく、自分のやりたいボクシングに近づいていければなと思っている」とバラダレス対策ではなく、あくまで“自分のやりたいボクシング”のための練習であることを強調。その理想形については「よけながら当てる。言ったら悔しいんですが、完成形は井上尚弥選手。あれ、完璧じゃないですか。強いし、ディフェンスもできている。でもアウトボクシングではなく、しっかり自分から攻めつつ強いパンチを当ててよける。当ててよけて、当ててよけるというボクシングを自分もしたい。それの途中。まだまだ全然」と井上尚弥の名を挙げた。

 対戦相手については「荒めのメキシカンボクシング。スタミナがある印象。12R動き続けているんで。でも自分は12Rやる気はない。もちろん12Rやる可能性もあるので、見越して練習をしている。やる自信もある。相手がどう万全な状況でこようが負けることはない」と勝利を確信。今後の練習については「今日も力んでいて、何発か被弾もあった。自分が直すところはディフェンスと打ち終わりの意識。そこを徹底して、試合まで自分が打った後に頭を振り続けることをものにしたい。それくらい」などと語った。