柿澤勇人「行くとこまで行っちゃいたい」 石丸幹二と迫力の歌唱 ミュージカル『ジキル&ハイド 』製作発表

“違いの分かる男”石丸幹二は「コーヒー飲んでた? 一緒に掃除してたんじゃないの?」

 石丸と柿澤は世代は違えど同じ劇団四季の出身。石丸は2007年に退団、柿澤は同じ年に入団しており在籍期間の重なりもあることから、お互い当時と現在の印象を教えてほしいという質問も。

 柿澤は研究生に課されていた朝の清掃で図書館を担当していた時に石丸が現れて、ゆっくりとコーヒーを飲んでいたといい、「違いの分かる男の石丸さんって本当にいらっしゃるんだ、と。おはようございますと言ったら、返して下さって、めちゃくちゃ格好良くて優しい人なんだなと憧れの先輩です」と話し、同じ役を演じることになって「当時の柿澤に言ってあげたいですね、結構頑張ったなって。でも頑張るのはこれからなんで」とかみしめた。

 石丸は「柿澤くんの名前やどんなことをする人かは聞いていました。身体能力も優れているし、これからの期待の星が入ってきたよと聞いていたので、朝、探しに行ったんだと思うよ」と笑い、「僕にないものをたくさん持っているので、柿澤勇人という新たな『ジキル&ハイド』がひらめくんだと思います。山田さん、期待していてくださいよ! とことんまで付き合ってあげてください」と話していた。

『ジキル&ハイド』は、フランク・ワイルドホーン音楽による大ヒットミュージカル。19世紀のロンドンが舞台で、医師であり科学者であるヘンリー・ジキルが、自らの「人間の善と悪の両極端の性格を分離できれば、人間のあらゆる悪を制御し、最終的には消し去ることができる」という仮説に基づいて薬を作り、人体実験の承諾を得ようとするも却下される。ジキルは娼婦のルーシーの言葉に天啓を受けて、薬を自分で調合し飲みほすと激しい痛みとともにハイドが現れる。街ではむごたらしい殺人が発生し……。  

 2001年に鹿賀丈史主演で日本初演されて人気を博し何度も再演が重ねられてきた作品。2012年に新たに石丸幹二を主演に迎えてニュープロダクションとなって、2016年、そして2018年に上演されている。

 会見には、笹本玲奈、真彩希帆、Dream Ami、桜井玲香、石井一孝、上川一哉、畠中洋、栗原英雄、演出の山田和也も登壇した。

 東京公演は、2023年3月11~28日まで、東京国際フォーラムホールCで。その後、愛知、山形、大阪で公演がある。