KO-D無差別級王者・樋口和貞 12・29TDCホールでのV5戦に向け「D王覇者の上野勇希にベルトを持って挑戦したい」【DDT】
DDTプロレスの2022年下半期、樋口和貞がまさに激走した。7月3日、東京・後楽園ホールでトーナメント「KING OF DDT 2022」を初制覇し、空位だったKO-D無差別級王座を初戴冠。同月24日の後楽園では吉村直巳とのハリマオでKO-Dタッグ王座を奪取(11月に返上)。その後は、2冠王として防衛を続けた。先のシングル最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2022」では、惜しくも優勝決定戦進出はならなかったが、今年最後のビッグマッチ「NEVER MIND 2022」(12月29日、TOKYO DOME CITY HALL)では、「D王」を初制覇した上野勇希を挑戦者に迎え、5度目の防衛戦に臨む。そこで決戦を目前に控えた樋口を直撃した。
――6月16日(新宿FACE)に開幕したトーナメント「KING OF DDT」から、半年間走り続けられました。目の前の1個1個を倒していくような感じでしたか?
「あっという間でした。気づいたら12月でした。タッグ戦も無差別級戦もすべて印象深い。心に残る試合ばかりだった。1個1個、戦い抜いたら本当にあっという間でした」
――初防衛戦の遠藤哲哉戦(8・20大田区)、V2戦の竹下幸之介戦(9・25後楽園)は、これまでのDDTの中心選手との対戦でした。この2人を倒せたのは自信になりましたか?
「この2人とはタイトル戦ではやってなかったですけど、ベルトがかかってない試合では、意外と勝ったり負けたりだった。分がよかったり、悪かったりで。自信になったというより、この2人と大事なところで当たれたというのが感慨深かったです」
――なかでも竹下選手は米AEWに参戦中ですから、挑戦するのは大きな決断だったと思いますが。
「どっちにも自分から言い出してるんです。自分の気持ちをくんで、その場に出てきてくれた。ホントにありがたい。あの2人は大変な部分があると思いますけど。そういうのを取っ払って、自分と勝負してくれたのはありがたい。そして、大事な試合で勝てた。その点で心に残りました」
――10・23後楽園ではKO-Dタッグ王座の防衛戦(佐々木大輔、KANON戦)の後に、青木真也選手が「いつでもどこでも挑戦権」を行使して、KO-D無差別級王座戦を戦いました。激闘の後で、きつかったですか?
「佐々木、KANON組に防衛した後ですから、正直しんどかった」
――青木選手とは体格差がありますが、それでもサブミッションなどは苦しかったですか?
「体格というより、それを超越する技術を持ってる方ですから。普通の状態でも勝てるかどうか分からないのに、消耗したなかで来るのは青木真也だなって思いました」
――世界の青木選手を倒せたことで、自信につながりましたか?
「自分としては最後に残った残弾一発(ヘッドバット)が見事に当たった感じ。自信になったというより、何とか勝てた感じでした」