KO-D無差別級王者・樋口和貞 12・29TDCホールでのV5戦に向け「D王覇者の上野勇希にベルトを持って挑戦したい」【DDT】
――「いつどこ」はしばらく封印されてましたが、これはあっていいと思いますか?
「自分もデビュー半年で『いつどこ』を使って、HARASHIMAさんが持っていたKO-D無差別級王座に挑戦してる。あれは可能性が広がっていいと思います」
――10・23後楽園ではイラプション時代の兄貴分の坂口征夫選手の挑戦を受けました。坂口選手は心の部分を突いていくという発言がありましたが、メンタルな部分での戦いでもありましたか?
「イラプションを抜けたといっても、坂口さんが“オマエはもう大丈夫だ”という形。ぶっちゃけ自らの意思ではなかったんで。チャンピオンとしてやっていかないとなという気持ちがあって、そのなかで防衛を重ねた後で。公私ともどもお世話になってる方が来て、精神的に追い詰められたりして、坂口戦が一番きつかったですね」
――それは肉体面、精神面を含めてですか?
「そうですね。そこで坂口さんにいろいろ言われたことはあったけど、自分を崩させずになんとか勝てたので、恩返しできたのかなという気がします。坂口さんが考えてる樋口和貞像とは違うかもしれないけど。“オマエなら大丈夫だ”と言われたので」
――チャンピオンとして迎えた「D王」で優勝できなかったことに関して受け止めは?
「チャンピオンとしての務めを果たせなかったという思いがある。優勝決定戦にも出られなかった。悔しい気持ちはあります」
――「D王」で優勝決定戦に残れなかったのは、最終公式戦で納谷幸男選手に敗れたのが大きいと思いますが、彼の成長ぶりを肌で感じ取れましたか?
「『KING OF DDT』で戦ったときも強かったんですけど、今回も強かったですね。もともと持っているものは一級品なんで、それを解放できれば、なかなか太刀打ちできる相手ではない。まだ模索してる部分が納谷のなかにあると思う。自分と対戦した、あの一瞬だけはそれを取っ払って上に行ったなという感じはしますね。やられましたからね。押し切られましたから」
――納谷選手の進化は気持ち的な面が大きいのでしょうか?
「火野(裕士)選手と組み出したあたりから、体のデカい人のプロレスを学んだんでしょうね。それがちょっとずつ結果が出て、自信になったのかなと。ポテンシャルはもともとあったんですから」