「喫煙所の絶対数が少ないのでは?」という大阪の街を歩いてみた。確かに少ないし分かりにくかった
堂島公園内に設置された閉鎖型喫煙所は1個1400万円!?
ちなみに大阪市の喫煙所の設置数の少なさを指摘する人は東京都千代田区と比較するケースが多い。千代田区は昼間人口が約85万人で、区によると現在、区営を含む73カ所に喫煙所を設置しており、各種調査等を踏まえて 令和6年度には計100カ所の設置を目指しているという。一方、大阪市の昼間人口は354万人で千代田区の約4倍に上るから、割合的に喫煙所の数が少ないのは明白だ。
また、喫煙所がどこにあるのかという認知徹底の問題も少なからず発生することが予想される。今回、堂島公園に閉鎖型喫煙所があると聞いて、スマホのマップアプリで堂島公園を検索しても出てこないという状況が発生。大阪在住者にとって堂島公園はメジャーな存在なのかもしれないが、旅行者はどこにあるのか分からない。これが海外からの旅行者ならなおさらだろう。
コロナ前の話になるが、東京の新宿・歌舞伎町や秋葉原では、日本人が路上喫煙禁止のルールを順守する半面、海外の旅行者が歩きたばこをしている姿がしばしば目撃されている。喫煙所の少なさや場所の分かりにくさから、大阪も万博時にそのようなことが起こらないか懸念されるところだ。
目下、大阪市が設置する喫煙所の整備数自体に対する課題が注目を集めてはいるが、喫煙所整備後の周知等、大阪市の抱える課題は山積だ。