柴田勝頼「“プロのレスリングってなんだ?”という部分を試合で見せたい」【INOKI BOM-BA-YE×巌流島】

宮戸氏が腕の取り方を実演

 また宮戸氏との練習の中で「やっぱり道場というのは特別な場。プロレスをやるうえで道場は大事。それは自分も実感している」と改めて原点に立ち返った。そしてUWFルールについては「すごくいいなと思っている。今のプロレスのありきたりの光景である乱入したり、決着がつかないといったものを一切排除して、プロのレスリングができるルールだなと思う。3カウントもない完全決着ルールだし。そういう意味では、今のプロレスをやっている人たちに対する問題提起ではないが、そういうことができる試合になるんじゃないかと自分は思っている。それが今回の試合が決まった意味というか。今のプロレスは身体能力オバケみたいなことをやっていて、もちろんすごいが、本当に大事なクラシカルでオーソドックスな、プロレスリングのベースになるものがあまりにもなくなりすぎていると思うので、そういう部分では今一度、道場論から根底にある“プロのレスリングってなんだ?”という部分を試合で見せたい。そんな試合をしたい」と熱っぽく語った。

 また「今日、お話をさせていただいて、宮戸さんと芯の部分でつながったというか、プロレスに対する姿勢、情熱に共感できるものがあった。プロレスに対する情熱が自分は一番大事だと思っている。本当に、今は二の次なことをやりすぎている。そりゃあ運動神経がいい人がすごいのは分かるが、もっと大事な勝負論とか強さだったりを追求したプロレス、もともとプロレスはそういうものだったというものを見せたい」などと語るなど、最近のプロレス界のトレンドとは一線を画した、一石を投じるような試合を見せるつもりだ。