三代目 JSB 今市隆二が「愛してるよ」ソロコンセプトライブツアーがフィナーレ
そんなMCの後、ファンにとってお楽しみの企画“RILY’S ROOM”が始まる。小さな部屋を模したセットに移動した今市は、「せっかくだから今日はこれ被りますか!」とサンタの帽子を被り、「少し早めのメリークリスマス!」と声を届け、会場が笑顔に包まれた。
会場のファンと直接コミュニケーションを取る“RILY’S ROOM”は、今市の朗らかで愛らしいキャラクターが大いに発揮される場面として、公演ごとに語り草となっていた企画だ。この日も今市と話しながら緊張して声が上ずってしまうファンや、小さな女の子のファンに対して今市が茶目っ気たっぷりに応えるという和やかな場面も多く見られた。そしてやはり最終日ということもあり「このツアーは私たちにとって、本当にかけがえのない時間でした」と万感の想いを込めた言葉がいくつも今市へと贈られていた。
“RILY’S ROOM”を終えて再びステージに戻った今市は、そのままシンセサイザーの前へ移動。スペシャルパフォーマンスとしてバンドの演奏に加わり、静謐でブルージーなセッションを奏でた。続けて、今市の弾き語りから哀愁漂う甘美なバラード「I’m just a man」、静かな夜空を思わせるSEを挟み、母親への想いを歌う「Song For Mama」を包み込むようなバンドアンサンブルで歌う。そこからMCを挟み「この曲がある意味で一番“今市隆二”を表現している曲なのかもしれない」という言葉で始まったのは「All LOVE」。真摯な優しさと愛の込められた言葉の一つひとつが、客席へ染み入るように届けられた。
そこからガラッと雰囲気を変え、バンドとダンサーによるショーケースが始まる。追加公演以降のこのセクションでは、マイケル・ジャクソンのオマージュも加えられた。思わず体が横に揺れるような躍動感溢れるステージに熱気が急上昇した後は、特徴的なタイトルも含め話題になった「華金」、客席と一体になって踊る「Over The Night」、そして「Catch my Light」と続けざまにキラーチューンを演奏し、最高潮の盛り上がりで本編のパフォーマンスを終えた。