ジョシュ・バーネット「猪木さんの燃える闘魂を見せたい。それが自分の使命」【INOKI BOM-BA-YE×巌流島】
また「自分にとって大きいのは、また別のコーチでもあるビル・ロビンソンとの60分の試合。自分にとってあれは“カンペキなプロレスの試合”だった。全てのプロレスラーはあれを見て学ぶべき。もう一つ重要な試合は、猪木vsアクラム・ペールワン戦。あの試合はワン・ウェイで予定されていたが、直前のルール変更があった。その時に猪木さんは“いいだろう。レッツ・シュート”と。そして彼を終始制し、ノーマルなプロレスリングマッチよりも価値のある試合を残した。つまり、猪木さんはプロレスは強くなければならないということを身をもって体現していた」などと猪木さんの過去の試合をいくつか挙げ、その功績を称えた。
訃報を聞いた時については「誰も、何も、永遠には生きられないからそれは仕方がないのだが。ただ彼は病院で回復に向かっていると聞いていて、あと数年まだまだ元気と聞いていたのに急な訃報で受け入れるのが難しく傷ついたけど、それも直視しなくてはいけないし、悲しいことだけど自分にとって、彼が自分の人生に刻まれた、自分のメンター、師であるということがどれほど幸せなことなのか、それを思い出したんだ。誰もがそんな幸運に恵まれているわけではないから」とその心情を明かした。
そして猪木さんとの思い出については「ベストメモリーが何かは分からないけど、あるとき、生徒をLAの猪木道場に連れて行き、その生徒っていうのは猪木さんのことはちょっとだけ知っているけどそなに知らないという程度の子で、総合格闘技、キャッチレスリングを練習していた。とても才能のある子だったんだ。それで“猪木さん、ちょっと教えてよ”と。すると叫び声が轟いたんだ。フェイスロックで軽くアゴを押さえただけで絶叫して“こんなに痛いとは思わなかった”と。レッグロックは彼のストロングポイントのひとつだったのに“猪木さんのアキレス腱固めをもらったら足が爆発するかのように痛かった”と。彼は、いっそ足が爆発してしまえば痛みが和らぐんじゃないかと思ったそうだ(笑)」などと語った。