全日本13連覇の江畑秀範が明かすテコンドー選手を取り巻く状況。遠征費が捻出できず世界選手権出場を断念

対戦相手のマーカス・レロ・アウレリオ

アウレリオとテコンドーvsカポエイラ

 対戦相手のマーカス・レロ・アウレリオはカポエイラの選手。試合展開については「今回はMMA、キックボクシングをやる気はさらさらない。ザ・テコンドースタイルで戦おうと思っている。マーカス選手はカポエイラのプロ中のプロ。カポエイラをやっている知人にも世界的に有名と聞いている。そんな選手の蹴りを間近で見られるなら面白いと思うし。マーカス選手もテコンドーの蹴りなんかとは戦ったことないだろうから、違うところから蹴りが出てくるところを見せられたらいいなと思っている。マニアックな話になるが、カポエイラは遠心力を結構使い左右に動く。テコンドーは逆で前後に動く。テコンドーはどちらかというと前と後ろに蹴るのが得意。カポエイラは横からや下からが多い。正直やってみなきゃ分からないけど、僕のイメージではカポエイラの蹴りはテコンドーには当たらない。何せ、これが金網だったら正直怖かった。巌流島は丸い。ある意味外に出られる。言い方は悪いけど最終手段で逃げられる。相手がどんなに蹴ってきても下がれるので当たらないかなと。近くに入った時はもちろん怖いですけど」などと解説。

 またカポエイラ独特の床に手をついての蹴りについては「カポエイラYouTuberの清水さんという人とコラボさせてもらったことがあって、カポエイラとテコンドールールでやってみた。清水さんはマーカス選手とは体格が違うけど僕には一発も当たらなかったし、手をついて蹴って思った以上に伸びるとは感じたけど、テコンドーは倒す種目じゃなく当てるか当てないかの種目。だから結構距離を取って戦う。マーカス選手から一発もらったら危ないから下手には近づかないし、こちらもずっと圧力をかけるし。向こうも下手に蹴れないようにカウンターを準備しなければいけないな、ということはイメージしている」などとも語った。

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