島々を彩る椿、幻想的な教会イルミネーション…“椿と祈りの島”〈五島列島~自然も文化も体験!編~〉
【五島に来たら絶対に欠かせない「五島手延うどん」と「椿」をアクティビティーで体験!】
船崎饂飩伝承館では五島手延うどん作りを体験
五島手延うどんは遣唐使の時代に五島列島に伝わったとされる、日本の“三大うどん”の一つ。基本的に手作業で製麺されており、うどんとしては細麺ながらも強いコシを持つのが特徴。椿油を塗って熟成されるため、釜でぐつぐつと煮る「地獄炊き」をしても崩れず、のど越しの良さとコシの強さを楽しむことができる。アゴ(飛び魚)出汁のツユを絡めて、ツルツルと何杯でも食べてしまいそう。
新上五島町(中通島)の船崎饂飩伝承館ではそんな五島手延うどん作り体験を実施。うどん作り全工程のうち“かけば”、“こびき”、“はたかけ”の作業を体験できる。太い1本の麺を二本の棒に渡してかけていき、それを段階的に引き延ばして細い麺を作っていくという作業。一度体験すれば、滞在中やお土産で楽しむ五島手延うどんが何倍もおいしく感じられるはず。
船崎饂飩伝承館「五島手延うどん作り体験」作ったうどんは乾燥した後、自宅まで送付してくれる(体験料大人 3000円、小人2200円 2日前までに予約 ※完成品の送付は着払い)
五島を訪れると必ず目にするのが「椿」のモチーフ。五島は古くから椿の自生地として知られ、種から取れる上質な椿油は食用や美容品などさまざまに使われている他、偶然発見されたという白い縁取りが特徴的な「玉之浦」は貴重な人気品種として有名だ。椿の見ごろは晩秋から3月あたりまで。島々を歩きながら五島を彩る椿を楽しめる。
お土産などにも大人気の「椿乃」(福江島)では、天然の椿からとれた椿油を使ったリップクリーム作り体験などを実施。溶かしたミツロウと椿オイルを合わせてアロマで香りづけしたものを専用容器に注げば、数分で固まる。最後にラベルに絵を描いて容器に貼れば、天然成分だけで作った手作りリップクリームが完成。完成品は持ち帰ることができる。古来から現代まで、暮らしに生かされる椿油の奥深さの一端を感じることができるはず。
椿乃「椿オイルでリップクリーム作り体験」(要予約 1人2000円、2人以上は1人1600円)
ご当地ソフトクリームが好きな観光客にも人気の「塩ソフト」。中通島の奈摩湾に面する「矢堅目の塩本舗」では五島近海のきれいな自然海水をくみ上げ、蒸発法などで時間と手間をかけた塩づくりを行っており工房見学も可能。隣接する「矢堅目の駅」では工房で作られた矢堅目の塩各種をはじめ上五島のお土産もそろう。
多彩なアクティビティーを通して五島の歴史や食文化に触れるとともに、五島の美しい自然をゆったりと楽しむ時間も作ってほしい。美しい海と島の緑に抱かれる島ならではの風景をただ楽しむのはもちろん、有数の星空スポットでもある五島では星座解説ガイド付きの星空ツアーが上五島や福江島・鬼岳などで行われているので参加してみては。
「矢堅目の塩本舗」では工房見学も可能。矢堅目の塩を使った名物の塩ソフトもご当地ソフト好きなら見逃せない