EVE王者・山下実優がイッテンヨンでの坂崎ユカとのプリプリ王座戦に意気込み【東京女子プロレス】
――前回とは王者、挑戦者の立場が逆ですが、そこに関しては?
「チャンピオンと挑戦者の気持ちはあまり変わらない。ここまで、坂崎も1年半で重ねてきたものがある。その期間でどっちもぶ厚いものを。そういうところでの気持ちが当時とは違います。(今回は)もちろん挑戦者としていきますけど、(立場が)逆転したなというところの気持ちは変わりない。戦うことには変わりないですから」
――ここ最近の坂崎選手はサブミッションだったり、いろんな引き出しを出してきています。新たな気持ちで戦えると思いますか?
「技、テクニック的な点では、(坂崎は)昔からいろんな引き出しを持ってます。一つ最近変わったところは、トーナメントの決勝で優勝したときのマイクです。初めてユカちゃんの気持ち、自分のことを考えてる言葉が聞けて、そこの部分で大きな膜を破ったんだろうなって。いつもユカちゃんは自分のことを考える前に人のことを考えすぎる。団体のことを第一に考える。すごく大切で私も同じなんですけど、自分自身を解放した瞬間を見たんで、すごい手が付けられない人になるんだなって。自由人がより自由人になるというか。うれしかったし恐怖にも思えたし、よりユカちゃんと戦いたいと思いました」
――やる以上、2冠狙いで?
「もちろん。そこしか見えてない。ユカちゃんを倒した先、もっと広がると思う。東京女子で戦うこともそうですし、海外に行って、プリプリとEVEのベルトを持ってることで“それだったら挑戦していいよ”って場所が増えるかもしれない。可能性が広がる。だからプリプリのベルトが欲しいです」
――イッテンヨンの直後、1月7日(日本時間8日)には英国遠征があります。かなりハードですが、それが楽しいですか?
「たぶん防衛戦になると思うんですけど、楽しいですね。体には悪いんですけど。生きてるうちにどれだけハードなことをするかが目標だったりする。死ななきゃいいやってやってきてるんで。小さいときから思ってるのは、生きてる間にどれだけ人と出会えるか、どれだけ楽しめるかを第一においてます。そういうところでプロレスという職業をしていて、こんなに海外に行きやすい職業もない。プロレスが世界に浸透してるから、世界で活動できる。自分の人生の目標に近いんです」
――2023年3月18日、有明コロシアムに初進出します。プリプリのベルトを持っていた場合、そこで防衛戦をしたいですか?
「そうですね。持っていれば自分がタイトルマッチをしたいです。もしかしたら、また2本、3本、ベルトが増えてるかもしれないし、そこが楽しみ。(2023年は?)ベルトは獲れればうれしいけど、自分がどれだけ戦い切れるか。そこにベルトがついてきたらいい。ベルトを強くメインには置いてないです。どれだけ戦えるか、どれだけ人と出会えるか、そのなかで戦っていけば自ずとベルトがついてくる。いつ挑戦できるか、チャンスは急に転がり込んでくる。それに、どれだけ対応できるか。常に強いところで、どんな相手でも自分を出せるようにコンディションとかは整えておいておきたいです」