サンシャイン水族館の「タチウオ」は飼育スタッフが釣っていた!? 冬のタチウオ採集に密着

8時30分頃、ようやく釣れた1匹目のタチウオを素早くプールに移す

 ……待つこと30分以上、飼育スタッフを含む7人の仕掛けに動きはない。8時、海上自衛隊のラッパが鳴り響く中ポイントを移動。さらに30分が経過した頃ようやく1人にアタリがあり、慎重にアワセてとうとう1匹目のタチウオを釣り上げた! 朝日を浴びてキラキラ輝くタチウオは、素早くプールに運ばれて針が外される。プールには飛び出し防止のために透明のシートが張られるなど、タチウオを釣り上げた後もなるべく傷つけないよう細心の注意が払われている。

釣り上げてから針を外すまでスピード勝負!わずか10秒の間に一連の作業を行う

 その後もポイントを移動しながら2時間で7匹ほど釣り上げ、途中に弱った個体が上がったり目的外のワラサが釣れたりするハプニングも。10時30分を過ぎると30分に1匹のペースとなり、10匹釣れた11時30分の時点で切り上げ。港へ戻るとタチウオの長さに合わせたビニール製タモ網(通称:ビニダモ)を使い、簡易プールから輸送する活魚車までスタッフがリレー形式で往復。10匹すべてを無事に活魚車に移すと、釣り上げた際に負った傷による炎症予防の薬剤を投入し、サンシャイン水族館に移動する。

簡易プールから輸送する活魚車まではスタッフがリレー形式で往復