相模原ヨシ!圧倒的スケールのリニア中央新幹線「神奈川県駅」工事現場に行ってみた
2027年に品川・名古屋間の開業を目指し、工事が進められているリニア中央新幹線。将来的には大阪まで延伸され、時速500キロで走行するリニア中央新幹線は、東京・大阪間を約67分で結ぶという。その起点となる品川駅の次の駅として、神奈川県相模原市の橋本駅付近に建設中なのが「神奈川県駅(仮称)」。各駅停車で品川まで約10分、名古屋まで約60分でアクセスが可能となる「神奈川県駅」の工事現場を見学した。
相模原市橋本駅付近で建設が進むリニア中央新幹線「神奈川県駅(仮称)」
東京都心から約40キロに位置する政令指定都市「相模原市」。JR東日本・京王電鉄・小田急電鉄合わせて6つの鉄道路線が通り、近年は圏央道相模原IC・相模原愛川ICが開通するなど、交通アクセスの良さを背景に大きく発展を遂げている。リニア中央新幹線「神奈川県駅」は地下3階、改札は地下1階に設置され、大半はトンネル内を通り、地上を走るのは相模川橋りょう・道志川橋りょう・関東車両基地の3カ所だという。
「神奈川県駅」を建設しているのは、2019年4月に移転した県立相原高校跡地を中心とした土地。駅は延長約650メートル、最大幅約50メートル、深さ約30メートルの地下3層構造で、地下3階にホーム2面と線路4線を備える。地上から地下に向かって仮土留壁を構築し、仮土留壁を支えながら掘削する一般的な工法と、「関東ローム層」が約15メートルほど積もる地質や地下水の低さから、地上からななめに掘り進める「のり面掘削」と呼ばれる工法を組み合わせて工事。「神奈川県駅」の構造物が完成した後に土の埋め戻しを行う。