王者・大沢文也がタイトル戦を意識の里見柚己に「タイトル戦だから頑張るというのは応援してくれる人に失礼」【Krush.145】

王座への思いを語った里見

 会見で里見が「ついに明日かという感じ。本当に長い間、毎日きつい練習をしてきて、明日のために作ってきた。明日は大沢選手と最高の試合をして、最高の大会で最高の形で自分が締めくくろうと思っている」とタイトル戦にかける思いを語れば、大沢は「いつもと変わらない感じ。別にタイトル戦だろうがワンマッチだろうが同じなんで。もちろんベルトもタイトル戦も大事ですが、僕はすべての試合が大事なので、いつもと変わらない気持ちで戦いたい」と平常心を強調。ただ、その一方で「本当に苦労して手に入れたベルトなんで、“誰にも渡さないぞ。これは俺のだぞ”という気持ちはもちろん強い。どの試合も大事とは言ったが、そういう“誰にも渡さない”という強い気持ちはあります」とも語った。

 大沢は試合決定後のインタビューで「泥試合」を予言していたのだがこの日は「変わらないすね」と言いつつ「ただ僕はファイターもアウトボクシングもできる。何でもできるので、一番勝ちに近い戦い方はどろどろの試合なのかなと思うが、どうなんですかね。どろどろの試合って言ってますが、なんだかんだで打ち合っちゃうかもしれないし。明日の気分じゃないですか? どっちだと思いますか?」とプレスに逆に質問するなど、心理戦を仕掛ける。これに里見は「そこは自分の戦い方だったり、(大沢に)打ち合ってもらえるような、気持ちが入ってくれるようなスタイルで、Krushらしくいきたいなと思っています」と自らの戦い方で打ち合いの展開に持っていくという考えを見せた。