渋谷のド真ん中、オアシス現る! 男女でレポする話題の「渋谷SAUNAS」〈サ活はデートになる〉
目印は光り輝く「サ」の文字盤
女性も手ぶらでOK!「かゆいところに手が届く」サウナ
昼食からは時間も経っており、サウナ前のコンディションは上々。土日祝は利用料金が2時間3500円。1時間800円で延長もできるので、ゆっくり入りたい人は検討してみてもいいかもしれない。
東京のサウナ施設としては相場の範囲内。もちろん銭湯サウナよりは値が張るが、サウナ施設は施設内のクオリティやアメニティ力に期待できる。バスタオルにフェイスタオル、館内着も無料で、スキンケア関係のアメニティにもこだわっているらしい。
「女性でも完全手ぶら可能」という噂を信じ、サウナハット1枚だけでやってきた。タオルまで用意するといつも意外とかさばるのだが、今回はハンドバッグ1つで来れたのもうれしいポイントだ。
男湯と女湯は隔日入れ替え制で、この日は女性が「WOODS」、男性が「LAMPI」。サウナラインナップも別々のようで、サウナ後の語らいも楽しめそうな予感だ。まずは、私が体験した「WOODS」側のサウナをレポートしていく。
「WOODS」には5種類のサウナに2種類の水風呂、そしてシャワーブースがラインナップされている。まずはシャワーブースで身体を洗い、さっそくサウナに入っていく。
浴室内は2階・3階に分かれている珍しい構造。2階には2種類のサウナと1種類の水風呂があり、浴室内はかなりシームレスなデザイン設計。聞くと、サウナ体験に没頭して欲しいというプロデューサーからの希望で、余計な張り紙や説明書きも、なるべく排除しているのだという。
最初に入ったのは「VHITA SAUNA」。サウナ内は半個室になっていて照明も暗く、座り込むとそこはまるで、1人きりの空間。サウナ全体にフィンランドサウナには欠かせないヴィヒタのグリーンな香りが広がっていて、とても落ち着く。どのサウナにも共通していたのが、見当たる範囲に時計や温度計がないこと。温度や時間を気にせず、好きなだけ入り、暑くなったらいつでも出れるようにという配慮の現れだ。
で、8分ごとに訪れるロウリュがこれまたいい。爆風というほどではないのだが、サウナ内の温度は一気に上がる。間隔も細かいので「ロウリュを楽しむなら、◯分には水風呂を浴びてたいから……」という計算もいらない。ロウリュの間隔は今後変わる可能性もあるそうだが、なるべく多くの人にロウリュの気持ちよさを楽しんでもらいたいという思いもあるそう。
サウナ後の水風呂も、これまた珍しい「寝水」タイプ。ベッド型で区切られているので、パーソナルスペースを気にせずに水に浸かれる。頭のあたりが少し持ち上がっていて、そこまでひたひたに水が溜まっているので、頭までラクに冷やすことができる。
ベンチも6〜8人は座れるくらい用意してあり、横にはリフレッシュウォーターも用意してあった。まさに、かゆいところすべてに手が行き届いていて感動。いつもならガーンとととのうまでに2回転はかかるのだが、今回は1回目からふわふわといい心地だ。
もう一つのサウナは「HARMAA SAUNA」。サウナ室内はグレー調でまとめられていて、なんだか心が落ち着く。室内は広くある意味シンプルなので、何度でも入りたくなるサウナだった。
5種類のサウナで、2時間なんてあっという間
3階部分は中庭で外気浴を楽しめる構造。冬は寒いと思うかもしれないが、サウナ後の身体にはこれがまたちょうどいい。3階にも3種類のサウナ、1種類の水風呂が用意されている。
「TEETÄ SAUNA」は茶室がイメージされており、丸く暗い室内でじんわりとサウナを楽しめる。どのサウナも音楽が流れておらず、没入感があるのも特徴だろうか。聞こえるのはサウナストーブの音だけで、あとは隣の人がマッサージをする音、ため息をつく声くらい。男女で来るとサウナに入る時は1人だけど、サウナスは年齢層が若く、OL世代の女性が多く、なんとなく親近感も感じた。
3階の水風呂は立って入れる深めタイプ。しかも定期的に頭上から水が落ちてくるので、滝に打たれながらしっかり頭も冷やすことができる。「WOODS」の外気浴スペースはかなり広く、みんなのびのびと木のベンチに座ったり、寝転がったり。何度も温冷交代浴をした後の身体で横たわると、すっと意識が飛んで行きそうになる。
残りのサウナはアウフグースも行われる特大サイズの「TUULI SAUNA」と、優しい木材の香りの「KELO SAUNA」。アウフグースはスケジュール時間外だったが、TUULIは中がかなり広いため、かなりダラダラできる。人が少なければ寝転んで入ることもできるため、ここでも夢の「寝サウナ」が体験できた。KELOは他サウナと比べると低温で、気づくと15分以上入ってしまっていた。こんな感じで体験していると2時間はあっという間で、結局私たちの延長することにした。