生田絵梨花「毎朝焼き鮭」のマイルールで奮闘誓う 主演ミュージカル『MEAN GIRLS』開幕

 

 キャスト、スタッフが一丸となって作り上げたミュージカル。稽古場の雰囲気について聞かれると、生田は「スクールカーストの話なので、ストーリー上はバチバチなんですけれども、稽古場は和気藹々としていました。でもやっぱりグループごとに自然と集まっちゃうのはありました。芽実とは親友の役なので、気づくと触っていたり、お互いを褒め合ったりしちゃう感じです」

 学園の女王様、レジーナを演じる石田は現場の一体感をこの作品ならではの変化で感じていたよう。「プラスチックスには水曜日はピンクを着てくるっていうルールがあるんですけども、稽古場でも水曜日になるとみんなが稽古着だったり小物とかにピンクを入れてきて、一体感がありました……プラスティックスのルールも悪くないなって思いました」と笑った。

 ケイディとは親友のジャニスを演じる田村は、演出の小林と生田がディスカッションしていたのが印象的だったようで「役者と演出家が一緒に作品を作っていく光景を見ることができて、私もただ役を演じるっていうだけではなく、毎回毎回新しいアイデアだったりとか、演じ方だったりを作っていかないとなって思ってました」と刺激を受けたようだった。

 小林は、本作を「笑いあり、ノリあり、かわいらしさあり、下ネタあり、感動ありのミュージカルの楽しさが詰め込まれた作品」だという。それゆえに、原作の脚本を読んだ時に「このまま日本で上演して大丈夫かしらという気持ちがまず先にあった」そう。「作家のティナ・フェイさんが身を削って一文字一文字お書きになった脚本ですので、それをなるたけ誠実に演出するのも私の仕事だと思います。ただカルチャーとか時事問題の認識はだいぶ違いますので、日本のお客様にティナさんの意図がより明解に伝わるような日本バージョンの翻訳を心がけました。キャストの皆さんともディスカッションしながら、よりわかりやすく伝えられるように、改良に改良を重ね、昨日もセリフを直したり。本当にギリギリまで言葉と格闘しているような日々でした」と、振り返った。