北海道地チーズ46社・約300種がそろうチーズ天国!渋谷ヒカリエ「北海道地チーズ博」
〈食べ比べコーナー〉で注文シートを渡すと「セレクト5」がトレーで提供される。今回、記者が選んだのはソフトタイプからキサラファーム チーズ工房(十勝エリア)「カウベル」、ハード系からファットリアビオ北海道(道央エリア)「グラナ ディ エゾ」、青カビタイプからニセコチーズ工房(ニセコ・道南エリア)「ブルーチーズ二世古 空【ku】」、白カビタイプからチーズ工房チカプ(釧路・根室エリア)「シマエナガ」、パスタフィラータタイプより坂根牧場 乳life(十勝エリア)「さけっちょ」の5種。
春~秋は約120頭のヤギ(日本ザーネン種)のミルクでチーズを作る「キサラファーム チーズ工房」。「カウベル」はヤギの製法を使って牛乳100パーセントで仕上げ、表面にまぶした食用の木炭がチーズの酸味を穏やかに。イタリアからチーズ職人を招いておいしいチーズを生み出している「ファットリアビオ北海道」。イタリア北部で作られる熟成チーズ「グラナ・パダーノ」の製法で作られた「グラナ ディ エゾ」は、素朴ながらもミルクの深い味わいが堪能できる。
創業者がフランスでチーズ作りを学んだ「ニセコチーズ工房」。ニセコの青空と爽やかな風味、青カビの色に掛けてネーミングした「ブルーチーズ二世古 空【ku】」は、強すぎない塩味と苦味、フレッシュなミルク感の食べやすいブルーチーズだ。根室産牛乳のおいしさに衝撃を受け、東京から移住した夫婦が作る「チーズ工房チカプ」。工房名の「チカプ」はアイヌ語で鳥の意味があり、生乳をひと晩かけて発酵させて作る「シマエナガ」は、その名の通りふんわりやさしい味わい。
全国でも数少ない「アニマルウェルフェア畜産認証」を取得している「坂根牧場 乳life」。「さけっちょ」は縦に割いて食べるストリングチーズで、やわらかな弾力とミルクの風味、放牧牛から搾る生乳の季節による微妙な変化が楽しめる。