「チョコレートをどんな基準で選ぶ?」カカオ農家を例に、浜松市の生徒たちがSDGs学習
児童労働に従事するカカオ農家の子どもたちの一日を想像
ワークシートを使った学習では、児童労働に従事している子どもたちの生活を想像し、生徒の日々の生活との違い、またそれらの違いが将来的にどのような影響を及ぼすのかを考えた。生徒らは日々「朝ごはんを食べたり、身支度をしたりしている」「勉強や部活をしている」「読書や宿題をしている」と自らの行動を振り返った上で、児童労働に従事する子どもたちとの生活を比較。「学校に行けず勉強ができなかったり、休憩がとれなかったりするのではないか」「テレビやゲーム、友達と遊んだり、長い時間眠ったりすることができないのではないか」など、さまざまな想像を膨らませた。
また、将来への影響については、「ごはんが十分に食べられないと不健康になって、病気にかかりやすくなってしまうのではないか」「勉強ができないと、仕事の幅が狭まってしまうのではないか」「言葉が分からないと、仕事で分からないことがあっても聞くことができなかったり、他の国の人とコミュニケーションを取るのが難しかったりするのではないか」「僕たちのように自由な時間が少ないので、ストレスが溜まるのではないか」など、心身への影響や職業選択の狭まりまで、さまざまな視点で意見が挙げられた。