世界トーナメントに向け田丸辰vs風音の軽量級屈指の好カードが実現。風音は「なんで俺が青コーナーやねん?」【RISE ELDORADO】

「この試合が一番面白くて盛り上がるカード」と田丸

 前スーパーフライ級王者の田丸は大﨑一貴に敗れ王座陥落後、風音が優勝したトーナメントでも1回戦で敗退と一時低迷するも、昨年から階級を下げ、新設された「フライ級王座決定トーナメント」を制し初代王座を獲得した。

 風音はトーナメント優勝後のリング上で同門の那須川天心に挑戦状を叩きつけ、昨年4月に対戦を実現させるも惜しくも判定負け。6月には「THE MATCH 2022」で後にK-1 WORLD GPバンタム級王者となる黒田斗真を延長戦の末、判定勝ちを収めた。10月には大﨑の持つスーパーフライ級王座に挑戦も判定負けを喫し、今回が再起戦となる。

 風音は「僕が“田丸選手とやらせろ”と言っている映像がよく使われるが、あの頃はやりたかったが、今は別にそうでもない。相手にあまり興味がなくて、僕自身がどうなるかというだけで、ぶれずに人生かけてやっている。相手のことを気にする暇もないという感じで。田丸選手どうのこうのというより、次のトーナメントに向けてやっているので。誰と試合をするにしても僕は最高の試合ができると思っている。そういう意味も含めて応援してくれるとうれしい」、田丸は「対抗戦とか世界戦とかいろいろなカードがあるが、この試合が一番面白くて盛り上がるカードなんじゃないかと思っている。風音選手は軽量級でトップの選手で強いが、圧倒的に勝って、今後の軽量級の中心が誰になるか分からせたいと思う」とともに静かに火花を散らした。