THE RAMPAGEの陣「意外と1人好きやなと思っちゃった」? 初めての一人舞台『Slip Skid』開幕
約2カ月をかけ初日に向けて作り上げてきた。THE RAMPAGEは16人のメンバーそれぞれの個人ベースでの活動が増えているものの、たったひとりで作品に向き合うのは孤独な活動にも思える。
「いつも人数が多いからなのか、意外と1人好きやなと思っちゃったんですよ(笑)。僕がセリフを覚えたり動きを覚えないと進まないので、焦りはなくて、1人であることが一番の原動力だったという感じです。でもやっぱり他の現場でメンバーに会うと自然に鼓舞されるというか、THE RAMPAGEに頑張っていないメンバーはいないですし、頑張って当たり前やなとかそういうのに気づかせてくれるのはメンバーです」
稽古を重ねる中で大変だったのは「イメージすること」だったという。舞台の上では陣一人きりだが、ストーリー上ではそうではない。
「誰かがいればそこに向けてやると自然とキャラに入ってるんですけど、全部1人でやっていて、劇中で流れている声も全部自分で収録しているので、自分の声が入ってきて、陣や!となる。(登場する人物の)イメージを作り、そこに言葉を乗っけていくことの難しさを感じました。勉強になりましたし、いい経験になりました」
改めて作品について聞くと、「主人公が自分の人生と向き合う物語」だと説明する。
「ファンタジーとリアリティーが入り混じったような舞台です。葛藤したり嫉妬したり悩んだり、目標ができて挫折してって。人間、生きてたら何かそういう瞬間ってあると思うんですよ。それを隠しながら、蓋をしながら生きていくんですけど、痛いかもしれないけど、たまにそこを覗いて自分と向き合うことでまた 1 つ成長できるんじゃないか、僕自身もそう思っています。見に来ていただいた方には、自分の中にある自分の思いみたいなものを感じてもらって、帰り道にちょっと自分と対話してもらったりとか、そういうきっかけになればいいなと思います」