世界で唯一の椅子も!北欧の名作デザイン300点以上がそろう日本橋「北欧デザイン展」

世界で唯一現存するベント・ヴィンゲ(ノルウェー)《イージーチェア》1958-59年が展示されたリビングルーム

 第3章「心の居場所 ~Where the heart is~」では、北欧の窓枠や床材を使用したダイニングルームとリビングリームに「織田コレクション」の家具を展示し、照明を使って北欧の1日の光の変化を演出する。ダイニングルームは「ボーエ・モーエンセン(デンマーク)のダイニングテーブルは、大理石の天板に扇型のパーツを取り付けて12人掛けのテーブルに伸長できます。ワゴンはアルヴァ・アアルト(フィンランド)の1960年頃のもの、キャビネットはフィン・ユール(デンマーク)です」。

 リビングルームは「ベント・ヴィンゲ(ノルウェー)のイージーチェアとオットマンは、現存しているのは世界でこの1組だけ。壁際のウィーン工房のヨーゼフ・フランク(後にスウェーデンに帰化)のキャビネットは、タンスを連想させる取手に日本の芸術や工芸の影響が現れています。手前のヨーゼフ・フランクの椅子は座面が馬の尻尾の毛で編んであり、古代ギリシャのクリスモスチェアがモチーフです。

 奥のソファーはコーア・クリント(デンマーク)、左隣のライティングデスクはオーレ・ヴァンシャー(デンマーク)。ボーエ・モーエンセンの2人掛けのソファ、同じくボーエ・モーエンセンのハンギングチェアは、サイドフレームの構造がイージーチェアとほぼ共通ですが、座面が可動式になっています。右コーナーにはアルヴァ・アアルトのファンレッグテーブルがあります」と織田氏。

ボーエ・モーエンセン、アルヴァ・アアルト、フィン・ユールの作品が並ぶダイニングルーム