ハレザ池袋でデジタルアート展「Future Art Tokyo, TOSHIMA」初日トークで語る豊島区の未来とは?
トークショーの後に田島氏による大型デジタルアートの点灯式が行われた
さらに近藤氏は「ネットからの情報量は飛躍的に増えているが、最後は人と対面で実際に交流することで身につくものがある。デジタル画面から情報は得られるかもしれないけれど、人間同士はやはり一対一で目と目を見合わせて信頼関係ができる。便利さは有効に使うべきだが、身体性を持って共感性を養うことをしないと、どんなことでもあらぬ方向にいってしまう」とデジタル社会に警鐘を鳴らした。
田島氏は自身の作品作りになぞらえ「美術は永遠に続くものだと思うと、やっぱり普遍的であることがすごく大事。古代から伝わる古典など、普遍性がある作品はいつの時代の人が見ても心を動かされます。一過性のブームではなく “普遍的であれ” ということはいつも考えています」と言及。
「共感性」と「普遍性」というキーワードが出たところで、近藤氏が「人間って心の奥では幸せを重んじていますし、自分や家族を大切にしたいとか、平和を望む気持ちというのは永久に変わらない。お互いが十分に共感し合うことができれば、それがまさに普遍的な価値を持つのではないか」と語ると、田島氏と來住氏も大きくうなずいた。
豊島区制施行90周年記念デジタルアート展「Future Art Tokyo, TOSHIMA」はハレザ池袋 パークプラザにて8日まで。