優大と銀次朗の「重岡兄弟」が「同日に同一階級で揃って世界王者」という史上初の快挙に挑む【3150FIGHT vol.5】

重岡銀次朗

 会見にバラダレスは「前回の試合で俺は耳を怪我したんだ。今回 暫定王座決定戦が設けられたが、俺は全てをはっきりさせたいので、銀次朗とのリマッチを望んでいる。 一部で俺が銀次朗から逃げたという批判もあるが、どんな試合でも全員を納得 させるのは 難しいと思うだろ?だから、俺に批判的なコメントがあるのはしょうがないん だよ。 ただ、前回の試合は、選手の健康が第一ということで、試合がノーコンテストに なったが、 俺自身は試合を続けたいと思っていた。 銀次朗は、俺に相応しいライバルだ。もし、銀次朗がクアルトに勝って、 俺とのリマッチまで上がってくれば、誰が真のチャンピオンなのかが分かるだろう。 俺本来のボクシングをほとんど見せられていない。 次は、日本のボクシングファンに本当の実力を見せてやるよ」とコメントを寄せたのだが銀次朗は「あいつ、ライバルって言ってるんですか? 僕のライバルには全くふさわしくない。自分が見ているのはバラダレスではない。見据えているところは全然違い。次の試合は正規ではない。正規王者になるには王者のバラダレスを倒さないといけない。そこを目指して、今年中に正規王者になるには今回、しっかり暫定王者になって、バラダレスとやるだけ。でも信用できないですよね。本当にやる気あるのかなと。やる気があるなら万全な状態で戦いたい」などとばっさり。

 暫定王座戦については「暫定にしろなんにしろ王者は王者だと思っているが、気持ちいいものではない。ベルトを獲ったらうれしいだろうが、心の底から満足できるものではないと思っているので、今の時点でバラダレスを倒して正規王座を獲るというところまで見据えてやっている。それまでの通過点だと思ってしっかり倒して勝ちたい」と語った。