優大と銀次朗の「重岡兄弟」が「同日に同一階級で揃って世界王者」という史上初の快挙に挑む【3150FIGHT vol.5】
優大はWBC世界ミニマム級タイトルマッチでパンヤ・プラダブスリ(タイ)に挑戦する。優大は同級4位。
優大は会見で「プロ7戦目で世界戦というチャンスをいただいて、感謝している。実力でつかみ取りたいと思う」と挨拶。
プラダブスリは第17代WBC世界ミニマム級王者でこれまで計5つのタイトルを獲得。プロ戦績は40戦39勝(23KO)1敗。この対戦相手について優大は「キャリアは気にしていない。プロでは40戦と僕より数倍キャリアを重ねているが、僕も弟も格闘技を始めて約20年。人生をかけてやってきているので、空く討議のキャリアが違う。“俺たちが世界王者にならないのなら誰がなるんだろう”と思ってやってきた。キャリアに関しては気にならない。40戦やっていても何とも思わない。ボクシングは普通。ぼちぼち。もちろん弱くはないが、意外に雑でもない。ボクシングの技術面も王者らしいと思うが、それもずば抜けているかと思えばそうでもない。パンチ力もあるかと言えば特にない。打たれ強いかと言えば、それほどのパンチは食らったことがないだろうし。僕が初めて体験するパンチを食らわせてやろうと思う」と特に意識はせず。
このタイミングでの世界初挑戦については「やりたかったのでうれしかった。早いとか遅いとかはなかった」と語り、兄弟同時の世界戦については「別々より2人同時のほうがいいパフォーマンスを出せると思う。試合に向けてのモチベーションだったり、いい仕上げとか。2人で今までやってきた通りにやれば、多分、別々にやるよりもいいコンディションで試合を迎えられると思う。お互いに」と同時戴冠に自信を見せた。
銀次朗は兄について「強いところはボクシングを含めいろいろあるが、生き物的に、人間的に強いんじゃないかと思う。相手だったら絶対に嫌な相手だと思う。本当に殺しにかかってくるような目で来るだろうし、気持ちも誰にも負けないような強いものがある。相手は今頃本当はビビっていると思う。気持ちの強さは相手に伝わっていると思う。体もデカいので体力負けはしない。リアルに負けているところはないと思う」と評価。優大は銀次朗について「首が太い以外ですか? パンチはもちろん僕たち兄弟は自信を持っているほうなので、他のボクサーよりも強いと思う。僕と比べた時に弟のほうがすきがない、きれいな完成度が高いボクシングをする。安定している。ぶれないから、それは僕にない弟の良いところ。試合、リングの上ではボクシングがうまいだけでは勝てない。勝負強さがないと勝てない。倒したいという気持ちだけでは倒せない。そういう難しいところがある。僕はそういう意味で、性格的にアマよりプロのほうが向いていると思う。弟もそういうタイプだが、弟のほうが完成度は高いと思う」などと評した