瑞希が坂崎ユカとのプリプリ王座戦に向け意気込み「ユカッチからベルトを獲って、こんなに強くなったよって言えたらいい」【東京女子プロレス】
東京女子プロレスが3月18日、東京・有明コロシアムに初進出し、ビッグマッチ「GRAND PRINCESS ’23」を開催する。同大会のメインイベントでは、瑞希が坂崎ユカの保持するプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦する。瑞希と坂崎は同団体きっての名タッグ「マジカルシュガーラビッツ(マジラビ)」のパートナー同士。2人は2020年11月7日、TOKYO DOME CITY HALL(TDC)で同じ立場で同王座戦で対戦するも、坂崎が勝利し防衛。実に2年5カ月の月日を経て、再びパートナー対決に臨む。そこで決戦を控えた瑞希に現在の胸中を聞いた。
3・18有明コロシアムで「GRAND PRINCESS ’23」を開催
――昨年、イッテンヨン(1月4日)、東京・後楽園ホールで山下実優選手が保持していたプリプリ王座に挑むも敗退。夏のシングルトーナメント「東京プリンセスカップ」では、体調不良による欠場で不戦敗となるなどシングルでは結果を残せなかった。それだけに、今年はシングルで結果を出したい思いが強い?
「私はどっちで頑張りたいとかはあまりなくて、どっちも頑張りたいんです。どっちかに集中したからどっちかが疎かになるとかにはしたくない。去年のイッテンヨンでみーちゃん(山下)に挑戦したときは、(プリンセス)タッグのベルトを持ってましたけど、シングルが疎かだったから負けたとかはないです。その試合、その瞬間に合わせてるので、どっちかが疎かになるとかはないんです。シングルでもタッグでも、どちらも頑張るしかないと思ってます。『東京プリンセスカップ』は、そもそも欠場したこと自体がなかったので、それも悔しいし、トーナメントにかけてた部分があったんで悔しかった。正直落ち込みました」
――今年のイッテンヨンでは、プリプリ王座への次期挑戦者決定バトルロイヤルを制して挑戦権を奪取。同大会のメインで坂崎選手が山下選手を破って、プリプリ王座を防衛したため、パートナー対決が決まりました。
「私が勝てばプリプリに挑戦できる。チャンピオンはユカッチ(坂崎)で、防衛したら対戦することになる。心のどこかではユカッチと戦いたくないという思いがあったけど、ユカッチが勝つことを信じてたし、負けるわけないと思ってた。勝ってほしいと思ってたので、私が勝ったら、ユカッチと戦うんだなって思って。ちょっと複雑な気持ちにはなったんですけど。負けず嫌いなところもあるんで、ユカッチと戦うほうが自分が楽しかったり、自分が勝ったほうがワクワクするんじゃないかと思った。あのメンバーのなかで勝ち残れたら自信にもつながるし、バトルロイヤルで必死に勝ちを取りにいってた自分がいましたね」
――前回のマジラビ対決の際は、試合を目前にして複雑な感情が入り混じり、試合後に泣き出したりしたこともあったが、今回はどうなのか?
「自分のなかでベルトを獲りたいとか、東京女子を背負いたいとか、前向きな気持ちが一番に出てるけど“ユカッチと対戦するのはどうですか”と聞かれると、やっぱり目をそむけたくなる感じです。前回は心にずっしりくるものがあっただけという感じでしたけど、それが重くて仕方なかった。今回はそれプラス、ユカッチを超えたいとか、東京女子を背負っていきたいとか。ポジティブな気持ちじゃないけど、私が獲って、もっとワクワクするような東京女子にして。みんながつないできてくれたものを私もつないでいきたいと思ってるので、それがまだ明るくいられる部分です」
――2年5カ月ぶりの対戦で、瑞希選手自身も精神面、技術面、肉体面、あらゆる面で進化してると思われるが。
「前は自分に自信がなくて、東京女子を背負いたいとは口にできてなかったんです。でも、みーちゃんと戦うときに“私も東京女子を背負いたい”と思って、それを口に出すことができたし、心も強くなってるなと思ってます。強い人と戦って、肉体も強くなってると思います。マジラビで組んでることで自分らしさ、自分の可能性だったりも広がってると感じるので。それはユカッチのおかげだったりするけど…」