獣神サンダー・ライガーがアントニオ猪木さんとの思い出語る「みんなの中に猪木さんは一人ずついる。“こういう人”とくくれない大きな人」

MCを務めた清野茂樹アナ、ライガー、高校のレスリング部の後輩のアマレス兄弟のアマレス兄(左から)

ライガーの思う猪木さんの名勝負はドリー・ファンク・ジュニアとの一戦

 ライガーの思う猪木さんの名勝負については「ドリー・ファンク・ジュニアとの60分フルタイムの試合。ビデオを持ってます。皆さん見た事あります? ない人はレンタルでも何でもいいんで絶対見たほうがいい。呼吸をするのも忘れるくらい見入っちゃうと思う。あれこそプロレスの教科書だと思う」とファンに1969年12月2日に大阪府立体育会館でドリーのNWA世界ヘビー級王座に挑戦した試合を勧めた。

 また「ボストンクラブをかけられたとき“余裕がある時はロープを見るんじゃなくて、その先のお客さんを見なさい”と言われた。そうするとお客さんが“頑張れ。ロープまでもう少し”ってなってロープブレイクした時には“ああ、良かった”となる。何もいらない。ただそれだけ。プロレスの奥義だと思う。自分を守りながら、お客さんをも引き付ける。それに頭から足の指の先まで神経を行き届かせていた。猪木さんはそういう人」などとも。